裾上げテープは、縫製作業が苦手な方にとって、針と糸を使わずにアイロンだけで衣類の裾上げが可能な、非常に便利なアイテムです。
特に私のように手縫いが不得手な人間には、このテープは大変役立ちます。
しかし、テープの貼付けに慣れていないと、しわが入ったり、位置がずれたりすることもあります。
また、お子様の成長に合わせて、以前裾上げした部分を再調整したい時もあるでしょう。
その際、裾上げテープを剥がす作業が必要になりますが、強力に粘着していると、生地を傷めることなく剥がせるか、また、剥がした後の糊をどうやってキレイにするかが心配になりますよね。
しかし、心配無用です。
裾上げテープはエタノールやドライヤーを使用することで、簡単に剥がすことができます。
この記事では、裾上げテープの残った糊の対処法も合わせてご紹介しますので、テープをきれいに取り除きたい方は、ぜひ参考にしてください。
エタノールに関しては、一般的に手に入る手指消毒用エタノールで十分です。
使用しやすい霧吹きタイプをおすすめします。
裾上げテープ除去のコツ：100円ショップ品でも応用可！
裾の修正テープの取り除き方には、いくつかの効果的な方法があります。
・アイロンを利用する
・アイロンとエタノールを組み合わせて使用する
・暖かい水を使う
・ドライヤーの熱を利用する
一般的に、アイロン単体またはアイロンとエタノールの併用が、最も綺麗にかつ手軽に行える推奨方法です。
後ほど具体的な手順をご紹介しますが、どの方法を選択するにせよ、以下の二点を心掛けてください。
・無理に剥がそうとしない
・時間をかけて慎重に作業を進める
特に裾の修正テープは粘着力が強いため、急いで作業を進めると、生地を損傷するリスクが高まります。
ゆっくりと丁寧に取り除くことが大切です。
100円ショップの製品であっても、剥がしやすいとはいえ、急ぎすぎるとテープの跡が残ることがあります。
従って、慎重に少しずつ作業を進めましょう。
裾上げテープの除去方法【アイロン利用】
裾上げテープを付ける際に使用したアイロンは、取り除く際にも役立ちます。
アイロンで熱を加えることで、テープの粘着面が柔らかくなり、剥がしやすくなります。
必要な道具は以下の通りです。
・アイロン
・アイロン台
・あて布
・霧吹き（スチーム機能付きアイロンの場合は不要）
・つまみやすいもの（割りばしやピンセットなど）
あて布は、アイロンをかけた際に衣類に光沢が出ないようにするために使用します。
できれば薄手の綿100％の布が適しています。
温まった裾上げテープは素手で触ると火傷の恐れがあるため、割りばしなどを使用して慎重に剥がします。
熱を加えた後すぐに剥がすことで、糊も一緒に取り除けますが、冷えてしまうと再び固まるので注意が必要です。
裾上げテープの除去手順【アイロンとエタノール使用】
アイロンだけでも効果的ですが、エタノールを加えることでさらにスムーズに剥がせます。
この方法では、基本的にはアイロン使用時と同じ道具が必要ですが、霧吹きの代わりにエタノールを使用します。
・エタノール（手指消毒用で十分）
・エタノール使用時は、生地にシミを残しやすくなる可能性があるため、目立たない場所で事前にテストすることをお勧めします。
裾上げテープの除去方法【お湯使用】
アイロンを使う方法が難しい場合は、お湯を使用して剥がす方法もあります。
これは比較的簡単で、必要なのは「お湯」だけです。
お湯を使った剥がし方の手順
１．お湯（約40度程度が理想）を容器に準備します。
２．裾上げテープが付いている部分をお湯に浸し、軽くもみます。
３．2～3分程度その状態でお湯に浸けておきます。
４．裾上げテープが柔らかくなったら、ゆっくりと剥がします。
このプロセスを必要に応じて繰り返し行うことで、裾上げテープを除去できます。
糊は熱によって溶けるので、この方法でも効果的です。
裾上げテープの除去方法【ドライヤー使用】
準備時間も短縮したい、またはアイロンやお湯を使う方法が難しい場合には、ヘアドライヤーを使用する方法も有効です。
この方法は非常にシンプルで、以下の手順で行います。
１．ドライヤーを温風モードに設定し、裾上げテープに数分間当てます。
２．生地が温まったことを確認したら、ゆっくりとテープを剥がします。
アイロンやお湯を使用する方法に比べ、テープの接着剤が完全には柔らかくならないため、少し時間がかかる場合があります。
しかし、手軽さを考慮すると、この方法も有効な選択肢の一つです。
以上、裾上げテープの除去方法として、アイロン、アイロンとエタノールの併用、お湯、ドライヤーの4つの方法をご紹介しました。
これらの方法を適切に選択し、慎重に作業を行うことで、裾上げテープを綺麗に取り除くことができます。
布地に残る裾上げテープの糊を除去するテクニック
裾上げテープを上手に取り除いても、時には布地に糊の跡が残ってしまうことがあります。
しかし、心配無用です。
そんな頑固な糊も、いくつかの方法で簡単に取り除くことが可能です。
効果的な除去方法は大きく5つあります。
１．ガムテープの利用
２．エタノールと歯ブラシ（または布）の組み合わせ
３．エタノール、アイロン、そして歯ブラシのトリオ
４．石鹸水とウェットティッシュの使用
５．余分な布や広告チラシとアイロンの併用
複数の選択肢があるため、どれを試すか迷うかもしれませんが、個人的には「2」と「3」の方法が最も手軽で効果的だと考えています。
他の方法は準備は容易ですが、作業にはやや手間と時間を要します。
ガムテープの利用
残った糊にガムテープを軽く貼り付けてから、ゆっくりと剥がしていく方法です。
これは最もシンプルな方法の一つですが、糊を取り除くのには根気が必要です。
エタノールと歯ブラシ（または布）の組み合わせ
この方法は、糊の跡をきれいに取り除けます。
必要なアイテムは以下の通りです。
・エタノール
・歯ブラシまたは布
まず、ブラシにエタノールを染み込ませ、糊の残っている部分を優しくこすり落とします。
布を使う場合は、軽くたたいて粘着剤を取り除く方法が有効です。
ただし、デリケートな素材の場合は布を使用し、優しく扱うことが重要です。
エタノール、アイロン、そして歯ブラシのトリオ
エタノールとブラシに加えてアイロンを使用する方法です。
具体的な手順は以下の通り。
１．糊のある部分にエタノールを適用します。
２．エタノールが染み込んだ部分にあて布を置き、アイロンをかけます。
３．柔らかいブラシで軽くこすり、糊を取り除きます。
石鹸水とウェットティッシュの使用
エタノールやアイロンを使用せずに、石鹸水とウェットティッシュで糊を取り除く方法です。
この方法は石鹸水で糊を柔らかくしてから、ウェットティッシュで優しくこすり取るというものです。
連続して作業を行うことで、糊を布から剥がすことができます。
余分な布や広告チラシとアイロンの併用
この方法はエタノールやブラシを使用せず、不要な布か広告チラシとアイロンを使います。
布または広告チラシが糊を吸収することで、布地から剥がします。
準備するものは以下になります。
・アイロン
・アイロン台
・余分な布または広告チラシ
使用方法は以下の通りです。
糊が付いている部分に、濡らした布または濡れていない広告チラシを置きます。
布を使う場合は、厚みのあるものが望ましいです。
その上からアイロンを数秒間押し当てます。
この作業を繰り返すことで、糊が布や紙に着き剥がしていきます。
特に、濡れた布を使用する場合は、糊をより効果的に柔らかくして剥がしやすくなります。
広告チラシを使用する場合は、熱によって糊が紙に移り変えるため、布地からきれいに除去できます。
裾上げテープを剥がした後の糊が残る場合のクリーニング利用
もし紹介したどの方法を試しても糊がうまく取れない場合や、特に高価でデリケートな素材の衣類で心配な場合は、専門のクリーニングサービスを利用するのも一つの選択肢です。
ウールなどの特定の素材では、家庭での処理が難しく、また生地を傷める可能性もあるため、プロの手に委ねるのが最善の場合もあります。
クリーニング店では、シミ抜きや特殊な処理を行っている場所も多いので、糊の種類や布地の質に応じた最適な処理をしてくれる可能性があります。
ただし、全てのクリーニング店がこのようなサービスを提供しているわけではないので、事前に確認し、専門的な処理を行っているクリーニング店を選ぶことが大切です。
これらの方法を試す際には、常に布地への影響を最小限に抑えつつ、効果的に糊を除去できる方法を選ぶように心がけましょう。
まとめ
手元にある道具を使って、しっかりとくっついた裾上げテープを上手に剥がす方法についてご紹介しました。
裾上げテープを取り除く方法は様々ありますが、中でもアイロンを活用する方法が最も綺麗に仕上がります。
それでも、アイロンの使い方が難しいと感じる方もいるかもしれません。
そんな方のために、アイロンを使わない裾上げテープの剥がし方もいくつか紹介しました。
加えて、エタノールは裾上げテープの除去だけでなく、日々の生活の中でも大変役立ちます。
もし家になければ、この機会に手に入れてみるのもいいでしょう。
特に使い勝手の良い霧吹きタイプは、コストパフォーマンスも高くお勧めです。
これを機に、試してみてはいかがでしょうか。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。
