長期間しまっていた服の気になる臭いには、まずは風通しの良い場所での陰干しがおすすめです。
それでも臭いが取れない場合は、アイロンのスチーム機能を使うと良いでしょう。
ただし、臭いが強い場合は洗い直しを検討してください。
湿気やカビだけでなく、収納していたプラスチックケースの臭いが服についていることも。
そのため、ケースの掃除と消臭も大切です。
服を長く着ていなかったときに感じるかゆみは、ダニやハウスダストが原因かもしれません。
かゆみを防ぐためには、着る前に60℃以上で乾燥させ、湿度を50％以下に保つことが効果的です。
この記事では、以下の内容について解説します。
・長期保管した服の臭い対策
・防虫剤の臭いがついた服の消臭法
・臭いなしで服を長期間保存する方法
・長く着ていない服を着た時のかゆみ対策
・洗濯後もかゆくなる原因
衣替えで出した服が臭ったり、かゆかったりする場合、この情報を参考にしてみてください。
久しぶりに着る服の嫌なにおい、どう対応する？
衣替えで出した服がにおうときは、以下の方法で対処しましょう。
・カビがある場合は処分する
・カビがない場合は陰干しや洗い直しを行う
これが基本的な対策です。
服に付着した不快な臭いの原因は、主に以下のようなことが考えられます。
・汗や皮脂が服の繊維に染みついている
・完全に乾燥せずに収納してしまい、細菌が増えている
・洗剤の残りかすが服に残っている
これらが臭いの原因です。
つまり、カビや細菌、湿気を取り除くことが臭いを消すことに繋がります。
まず、臭いがする服とその周囲にある服をチェックして、カビが生えていないか確認しましょう。
カビがあれば、取り除けるものは取り除き、無理なら処分するのが良いでしょう。
臭いがあまり強くなくても、カビは衛生上良くありません。
カビがない服は、以下の方法で臭いを取り除きましょう。
軽い臭いの場合は、風通しの良い場所での陰干しが効果的です。
除菌効果のある消臭スプレーを使うのもおすすめです。
すぐに着たい場合や陰干しで臭いが取れない場合は、アイロンのスチームを使ってみましょう。
スチームが使える服なら普通にアイロンをかけても大丈夫です。
スチームNGの服は、蒸気を遠くから当ててください。
しかし、臭いが強い場合は、もう一度洗い直すしかありません。
手洗いでも洗濯機でもOKです。
酸素系漂白剤の浸け置きは、臭いを取るのに効果的です。
さらに、細菌や雑菌の繁殖を防ぐためには、
・洗濯後はすぐに干す
・しっかり日光に当てて干す
・風通しの良い場所で干す
・均等に乾燥させる
これらのポイントに注意しましょう。
防虫剤の香りが染み付いた衣服の消臭テクニック
防虫剤の香りが衣類に残っている場合は、陰干しで消臭できます。
無香料の防虫剤なら問題ないですが、微香料のものや昔ながらの安価な防虫剤は強い香りが付きやすいです。
まず、衣服を風通しの良い場所に干してみましょう。
ただし、防虫剤の成分が日光に反応して衣服が変色する可能性があるので、陰干しがオススメです。
衣服を干す前に、除菌消臭スプレーを使用すると効果があります。
これにはシワ取り効果もあるので、持っていれば使ってみてください。
臭いが強めの場合、カビや湿気の臭いに対処するときと同じように、アイロンのスチームで臭いを取り除くことができます。
ただし、防虫剤の香りに長時間晒されると、その臭いに慣れてしまい自分では気づかなくなることがあります。
自分ではあまり臭わないと思っても、他の人には強く感じられることもあるので、定期的に臭いをチェックしましょう。
消臭スプレーを使っても、スプレーの香りが混ざり合って変な臭いになることもあります。
できれば、洗濯できる素材の場合は洗濯をおすすめします。
さらに、プラスチックの収納ケースを使用していると、独特の臭いが衣類に移ることがあります。
これはプラスチックが古くなると発生する臭いです。湿気や防虫剤の臭いを取り除く方法と同様に、対処してみましょう。
プラスチック臭を防ぐためには、衣替えの際に収納ケースもきれいにして消臭すると良いです。
ケースを除菌シートや清潔な湿ったタオルで拭き、その後乾いた布で水分を拭き取ってください。
ただし、変形を防ぐために直射日光は避け、日陰で2～3時間置いておくと効果的です。
長期保管する服の臭い防止のコツと方法
長期保管する際に衣類が臭わないようにするためには、
・衣替え前の最後の洗濯を丁寧に
・衣替え時の収納方法に配慮
これらが重要なポイントです。
仕舞う前の洗濯の注意点
衣替え前の最後の洗濯では、
・洗濯洗剤をしっかりと落とす
・十分にすすぎを行う
といったことがポイントになります。
また、皮脂汚れは暖かい水で洗う方が落ちやすいので、仕舞い洗いは冷たい水ではなく、暖かい水を使うことをお勧めします。
衣替え時の収納のコツ
衣類を保管する際に臭いを防ぐためには、
・収納ケースを清潔に保つ
・衣類を詰め込みすぎない
・除湿剤を使用する
などが大切です。
湿気やカビの臭いは衣服に不快な影響を与える主な原因です。
服をぎゅうぎゅうに詰め込むと、湿気がこもりやすくなり、臭いの原因となります。
そこで、収納時にはスペースをしっかり確保することが重要です。
さらに、収納ケースの近くに除湿剤を置くことで、湿気対策がより効果的になります。
そして、晴れた日には衣類を陰干しすることが推奨されます。
干す時間がない場合でも、収納ケースの蓋を開けたり、クローゼットや押し入れの扉を開けて、空気を循環させるだけで臭いの発生を抑える助けになります。
長期間着ていない服を着た時のかゆみ、どう対処する？
久しぶりに着る服がかゆい場合の対処法には、
・スチームアイロンを使ってから掃除機で吸い取る
・お湯で煮沸後に洗濯する
・コインランドリーでの乾燥機利用
・クリーニング店へ出す
などの方法があります。
かゆみの主な原因であるダニは、高温と乾燥に弱いです。
そのため、着る前にこれらの処理を施すことが効果的です。
適切な温度は60℃以上、湿度は50％以下に保つことが重要です。
単に「洗濯して日光に干せばいい」と思われることもありますが、それだけではダニは完全には退治できません。
洗濯でダニを物理的に落とすことは可能ですが、洗い流したダニが他の衣服に移る可能性もあります。
また、日光だけで乾燥させると、60℃以上に達することが難しく、ダニ退治には不十分です。
それでは、具体的な対処法をご紹介しましょう。
スチームアイロンで熱処理後、掃除機で掃除
スチームアイロンを使うと、熱い蒸気でダニを死滅させることができます。
アイロンをかけた後は、ダニの死骸や排泄物が残る可能性があるので、掃除機で吸い取るか粘着テープで取り除くことが大切です。
お湯で煮沸後に洗濯
衣服を熱湯に10分程度浸すと、ダニを退治できます。
その後、普通に洗濯して干すだけで処理が完了します。
コインランドリーで乾燥機を使う
コインランドリーの乾燥機を使えば、中温や高温設定で60℃以上になり、ダニ退治に効果的です。
家庭用の乾燥機では高温になりにくいため、コインランドリーを利用するのがおすすめです。
クリーニング店に出す
自分で処理するのが難しい、またはプロの手を借りたい場合は、クリーニング店に出すと良いでしょう。
ただし、高温に弱い素材もあるため、熱処理する際は洗濯表示を確認することが大切です。
洗濯してもかゆくなる理由と正しい衣類の保管方法
「洗濯後もかゆい」という経験をしたことがある方は多いでしょう。
私自身も、しっかり洗濯したにも関わらずかゆみに悩まされたことがあります。
では、かゆみを避けるための正しい洗濯と保管方法について解説します。
洗濯時の注意点
衣類を保管する前の洗濯では、単に洗濯機を回すだけでは不十分です。
目に見えない汚れや皮脂が残っていると、それがダニの餌となり、繁殖の原因になります。
このため、保管前の洗濯には酸素系漂白剤を使い、しっかりと汚れを取り除くことが重要です。
また、洗濯機内の雑菌が衣服に移るのを防ぐためにも、洗濯機を清潔に保つことが必要です。
普段の洗濯では大丈夫ですが、保管用の洗濯時には、お風呂の残り湯を使わずに新しい水で洗うことが推奨されます。
効果的な保管方法
洗濯が完璧に済んだら、次はかゆみを防ぐ保管方法です。
ダニやカビは汚れや湿度が高い環境で繁殖しやすいため、除湿剤や防虫剤の使用が効果的です。
市販されているダニ防止スプレーやシートも活用できますが、これらは定期的に交換することが重要です。
古いものを使い続けると、逆にダニが繁殖する恐れがあります。
そして、収納前には衣装ケースやクローゼットをきれいに掃除し、定期的に部屋の換気を行うことも忘れないでください。
これらの工夫で、保管中の衣服にかゆみの原因となるダニの繁殖を防ぐことができます。
まとめ
長い間しまい込んだ服から嫌な臭いがすると、驚きと落胆を感じるものです。
このような状況を避けるためには、衣替えの時に臭いを防ぐための工夫を怠らないことが肝心です。
しまっておいた衣服の不快な臭いを取り除くためには、風通しがよく日陰の場所で干すことが効果的です。
もし臭いが強い場合は、アイロンのスチーム機能を使うか、洗濯することをお勧めします。
プラスチック製の収納ケースを使っている場合、ケースの臭いが衣服に移る可能性があるので、ケースもきちんと掃除して消臭しましょう。
さらに、長期間着ていなかった服を着た際にかゆみを感じる場合、ダニが原因であることが多いです。
ダニは高温や乾燥に弱いため、着用前にスチームアイロンをかけるか、コインランドリーの乾燥機を利用すると良いでしょう。
洗濯する際は、見えない黄ばみや皮脂汚れをしっかりと落とすことが大切です。
また、衣服を保管する場所も清潔にしておくことが重要です。
仮に洗濯が完璧でも、保管場所が汚れていると、効果は半減します。
服の状態は気分に影響を与えます。
嫌な臭いがする服は気持ちを下げますが、良い香りの服を着ると気分が高まり、一日を快適に過ごせます。
洗濯と保管のコツを押さえ、快適な香りのする洋服で毎日を楽しく過ごしましょう。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。
