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「風邪がうつる」の漢字は“移る”が正解!3つの「うつる」の違いを辞書比較でスッキリ解説

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「風邪がうつる」の漢字は“移る”が正解!3つの「うつる」の違いを辞書比較でスッキリ解説

「風邪がうつる」って、漢字で書くとどうなるの?
「移る」?「感染る」?それとも「伝染る」?

実はこの「うつる」、使う場面によって意味も漢字も違うんです。
この記事では、辞書の定義をもとに、「移る」「映る」「写る」「感染る」などの使い分けをわかりやすく整理。
さらに新聞や公的文書での表記ルールもあわせて紹介します。


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風邪がうつるの正しい漢字は「移る」

結論から言うと、「風邪がうつる」の正しい漢字は**「移る」**です。

たとえば、

風邪が移った/インフルエンザが移る

といった表現は自然で、辞書的にも正しい使い方です。
「移る」は「状態や気持ち、病気などが他に伝わる」という意味を持ちます。

一方で新聞や公式文書では、誤解を避けるために**ひらがなの「うつる」**を使うのが一般的です。
これは「感染る」や「伝染る」が常用漢字ではないためで、読みやすさを優先した表記です。


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「移る」「映る」「感染る」「写る」の違い

同じ「うつる」でも、意味や使う場面が異なります。
下の表で整理してみましょう。

漢字 意味 使われる場面 例文
移る 状態・病気・感情などが他に伝わる 風邪・熱・場所・感情など 風邪が移った/熱が移る
映る 光や影、印象などが反射・反映される テレビ・鏡・印象など テレビに映る/笑顔が映る
写る 物が写される・複製される 写真・コピー・影など 写真に写る/影が写る
感染る ウイルスや菌が他に伝わる(口語的) 医学・日常会話 インフルエンザが感染った

💡 「感染る」は“感染する”の口語的な言い方で、辞書には掲載されているものの、正式な漢字表記ではありません。
新聞や公的な文章では「感染する」とひらがな+漢字で書くのが基本です。


「映る」と「写る」の違いにも注意

「映る」と「写る」は似ていますが、使い方に違いがあります。

  • 映る:光・影・印象が反射して見えること
     例)テレビに映る/鏡に映る/笑顔が映る

  • 写る:形・姿が記録されること
     例)写真に写る/書類に写る

たとえば「写真に映る」は誤用で、正しくは「写真に写る」です。
このように、意味の違いを知っておくと、正確で自然な日本語表現ができます。


「感染る」「伝染る」は当て字表現

「感染る」「伝染る」は、もともと辞書に載っていた正規の漢字ではなく、
音の響きを利用して作られた当て字です。

こうした表現は、創作や広告などで使われることがあります。
たとえば、漫画『伝染るんです。』(吉田戦車)では、あえて当て字を使って印象を強めています。

ただし、一般的な文章や教育現場では「感染する」「伝染する」と書く方が望ましいでしょう。


新聞・公的文書では「うつる」と書くのが基本

新聞・出版業界では、「風邪がうつる」「病気がうつる」といった表現はすべて平仮名表記が原則です。
これは「感染る」や「罹る」が常用漢字に含まれておらず、読みやすさを重視するためです。

たとえば『毎日新聞 校閲センター』の「毎日ことばPlus」でも、
病気が感染する意味での「うつる」は平仮名で書くようにと説明されています。

そのため、ビジネス文書や公式なメールなどでは、
「風邪がうつった」と書くのがもっとも自然で誤解も少ない表記です。


「風邪にかかる」は「罹る」と書く

「風邪にかかる」という表現もよく使いますね。
この場合の正しい漢字は**「罹る(かかる)」**です。

「罹る」は「病気や災難などにあう」という意味で、
「罹患(りかん)」「罹災(りさい)」などの熟語にも使われます。

風邪に罹る/インフルエンザに罹る

「掛かる」でも意味は通じますが、
医療的・公的な文書では「罹る」を使うのがより正確です。


辞書にみる「うつる」の扱い

主要な国語辞典では、次のように説明されています。

  • 広辞苑:「移る」または「遷る」を使用し、病気が他人に伝わる意味で掲載。

  • 大辞林:「移る」を採用し、病気や感情などが他に及ぶ様子を解説。

  • 明鏡国語辞典:「移る」を基本とし、「感染る」も補足的に紹介。

  • 学研国語大辞典:「風邪がうつる」は平仮名表記が多いと明記。

複数の辞書を比べても、共通して「移る」または「うつる(平仮名)」が推奨されており、
「感染る」「伝染る」はあくまで特殊な表記に留まることがわかります。


日常会話での使い分け

日常会話では、「風邪がうつった」「うつさないでね」といったように、
ほとんどの人がひらがなで「うつる」を使います。
これは、相手に意味が伝わりやすく、柔らかい印象を与えるためです。

一方で「移る」や「感染る」は、やや堅い・専門的な印象があります。
そのため、SNSや日常文では「うつる」、ビジネス文や論文では「移る」や「感染する」と
使い分けるのが自然です。
文脈に合わせた表記の選び方ができると、文章全体がぐっと読みやすくなります。


使い分けまとめ表

状況 正しい表記 誤りや注意例
風邪が他人に伝わる 風邪が移る ×風邪が映る
ウイルスの感染 病気が感染る(口語) ×病気が移る(やや不自然)
光や映像 テレビに映る ×テレビに移る
写真やコピー 写真に写る ×写真に映る

まとめ

  • 「風邪がうつる」の正しい漢字は 「移る」

  • 「感染る」「伝染る」は当て字で、正式ではない

  • 新聞や公的文書では「うつる」と平仮名表記が一般的

  • 「風邪にかかる」は「罹る」と書くのが正解

  • 「映る」「写る」も意味が異なるので要注意

一見シンプルな「うつる」という言葉ですが、
状況や文脈によって複数の漢字が使い分けられるのは、日本語の奥深さそのものです。
正しい使い方を知ることで、言葉の背景にある豊かさや美しさにも気づけるでしょう。

 

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