私達が住む日本では4月から「年度はじめ」としているところが多くあります。
言葉で年度はじめと言う分には何ら問題ないのですが、文章で表現する時となると「年度初め?」「年度始め?」どっちが正しかったっけ!?
というように悩む人が多くいます。
そこで今回はどちらの「はじめ」が正しいのかを紹介します。
年度初め、年度始めはどちらが正しい?
早速ですがどちらの「年度はじめ」が文章にして書く場合に正しいのかを紹介します。
正しくは「年度始め」です。
ただ、少なからず「年度初め」と書いてしまう人がいます。
間違っているのを見つけてしまった時は他に人がいる前で指摘せず、後からそっとその人にだけ教えてあげましょう。
他に人がいる前で指摘してしまったことで後からトラブルを招くようなことにならないようにしてください。
あとは指摘することはせず流すか、聞かれたら教える、自分が書く時は正しく「始め」と書くようにすることをおすすめします。
初めと始めの意味や使い方
年度はじめ「始め」が分かったところで、もう少しだけ深く掘り下げて「初め」と「始め」の意味や使い方を紹介したいと思います。
初めとは?
「初め(副詞)」はものごとの初めを表す時に使います。
例えると
初産(ういざん)、初孫(はつまご)、初代(しょだい)、初期(しょき)
など前例がなく初めてのことを表す時に使います。
始めとは?
「始め(動詞)」はものごとの開始を表す時に使います。
例えると
始発(しはつ)、始業式(始業式)、(始球式)しきゅうしき
などが挙げられます。
簡単に説明すると始まる前に終わりがあるものを表現する時に使います。
始発→終電、始業式→終業式という感じです。
ですので年度始めの前には年度末があることで、「年度始め」と書くのが正しいことが分かって頂けると思います。
初めと始めわからない時は!
くどいようですが年度はじめは「始め」の漢字が正しいです。
その他の表現で「はじめ」が分からない時は副詞だったら「初」動詞だったら「始」という感じで覚えてしまいましょう。
副詞の初めは: 月初、初体験、初日の出 など
動詞の始めは: 食べ始める、仕事を始める、事始め などです。
それでも判断つかない時はひらがなの「はじめ」を使うようにして上手く対応しましょう。
年度始めは何故4月からなのか?
おまけ情報として何故私達が暮らす日本は4月から年度始めなのか紹介します。
単純に考えたら1月1日からが新年なのだから1月からではないの?と思う人もいるかもしれません。
ですが、我が国日本では4月1日~翌年の3月31日までが国の会計年度になっています。
会計年度、年度始めが4月1日からになったのは明治19年(1886年)からだそうです。
では、何故4月1日が年度始めになったのか?には2つの諸説があるといわれています。
1つは明治19年当時の日本はまだまだ農家さんが多く秋に収穫したお米を売って収入を得て税金を納めるのに丁度良い時期が春だったので年度末が3月で4月が年度始めになった説。
もう1つは日本は英国文化を多く取り入れています。
例えば車ですが右ハンドルの左側通行などはイギリス文化を取り入れたといわれています。
同様にイギリスの会計年度、年度始めが4月から翌年3月までだったので同じようにしたという説があります。
その流れから役所や学校、多くの企業が年度始めを4月にしているそうです。
まとめ
今回は「年度初め?」、「年度始め?」文章で表す時にどちらが正しいのかを紹介しました。
一応改めて「年度始め」が正しいです。
また、おまけ的になりますが「初め」と「始め」の意味や使い方、どちらが正しいか判断が分からない時の判断の仕方なども紹介しました。
是非、何かの機会に「どうだったっけ?」となってしまった時にお役に立てたらと思います。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。