梅雨明け後、急速に気温が上昇し、浴衣を身にまとう風物詩となります。
夕方のひんやりとした風にうちわを使い、夕涼みを楽しむ光景。
近年、さまざまなイベントで浴衣を身にまとう人々が増えています。
夏祭りや花火大会だけでなく、浴衣は幅広い機会で着用されています。
では、浴衣の着用時期には具体的なマナーが存在するのでしょうか。
いつから浴衣を楽しむべき?
浴衣の着用タイミングについて、具体的な規則は存在しないようです。
従来、浴衣は通常「盛夏」に着用されるものとされてきました(「盛夏」は7月中旬から8月末を指します)。
しかし、年配の方や着付けの講師に尋ねても、正確なガイドラインは示されませんでした。
着物はもともと日常着として使用されていたことから、洋服と同じ考え方が適用されると言えるでしょう。
言い換えれば、梅雨明け後に暑くなると、浴衣を着るのは問題ないとされています。
近年、浴衣を着るイベントが増加しており、具体的な時期を指定することは難しいですが、例えば姫路ゆかたまつり(6月末)のようなイベントが、浴衣を着始める目安となるかもしれません。
日本の文化では季節感を重要視するため、早い段階で浴衣を着ることは一般的ですが、地域によっては暗黙のルールが存在するかもしれませんので、TPOを考慮することが重要です。
浴衣の季節はいつまで?
では、浴衣の適切な着用期間についてですが、一般的には暑い季節に着るものと考えられており、最も適しているのは夏祭りや花火大会などが行われる9月までとされています。
秋に入ると、日中はまだ暑いこともありますが、夜間の気温が下がることが多く、浴衣を着用することが季節に合っていないように感じられることがあります。
ただし、最近の浴衣の人気は、業界自体の推進力により、着用期間が拡大しているようです。
最近では温暖化の影響もあり、花火大会を秋に行う地域も増えてきていますし、その花火大会会場に浴衣姿て来場される人も増えています。
地域によっても考え方や捉え方が異なるため、周囲の状況に合わせて柔軟に対応することが良いかもしれません。
季節に合った浴衣の柄選びは必要か?
浴衣に関しては、柄を特定の季節に合わせる必要はありません。
たとえば、8月に桜の柄や紫陽花柄の浴衣を着ることも問題ありません。
浴衣の柄は季節感を強調するものではなく、単に柄の一つとして楽しむものです。
実際、一つの浴衣を夏の間中着ることができるため、自由度が高く、浴衣の魅力の一つと言えます。
そのため、固定観念にとらわれず、好きな色や柄を選ぶことがおすすめです。
ただし、気温や季節感に合わせて、真夏には涼しげな色や柄、秋には秋らしい色や柄を選ぶと、おしゃれでスマートな印象を演出できるでしょう。
まとめ
・浴衣の着用時期は、一般的には6月から9月までです(一部地域では5月お祭り~10月の花火大会まで着用可)。
・柄と季節感を合わせる必要はありません。
浴衣は、日本の蒸し暑い夏を快適に過ごすための服装であり、同時に個性を表現するファッションアイテムでもあります。
夏のイベントには積極的に浴衣で参加したいでしょうし、日常でも浴衣を着て夕涼みを楽しむことができると嬉しいです。
浴衣を着用して、日本の夏を十分に楽しんでみましょう。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。