
レモンジャムを手作りして、食べてみたら「思った以上に苦い!」と困っていませんか?
せっかく作ったレモンジャムですから、捨ててしまうのはもったいないですよね。
レモンジャムの苦味は、皮の白いワタや皮そのものの苦味、下処理などが関係しています。
すでに完成したレモンジャムの場合、苦味そのものを完全に取り除くのは難しいですが、砂糖やはちみつなどを加えて苦味を感じにくくしたり、ほかの食材と組み合わせたりすることで食べやすくできます。
また、これからレモンジャムを作るなら、皮の茹でこぼしや水さらしを丁寧に行うことで苦味を抑えられます。
この記事では、苦くなってしまったレモンジャムの対処法から、苦くなりにくい下ごしらえ、おいしく食べるためのアレンジまで紹介します。
レモンジャムの苦味を消す方法|苦くなってからでも対処できる
すでに完成したレモンジャムが苦い場合、「もう一度皮の苦味抜きをする」というわけにはいきません。
そのため、甘味を加えたり、ほかの食材と組み合わせたりして、苦味を感じにくくするのが現実的な対処法です。
いきなり大量の砂糖などを加えるのではなく、少量ずつ加えて味見しながら調整しましょう。
砂糖やはちみつを少量ずつ加える
まず試しやすいのが、砂糖やはちみつを加える方法です。
甘味を強くすることで、レモン特有の苦味を感じにくくできます。
ただし、完成したジャム全量にいきなり砂糖を加えてしまうと、今度は甘すぎて食べにくくなる可能性があります。
まずは小皿にレモンジャムを少量取り、砂糖やはちみつを少し混ぜて味を確認してみてください。
好みの味になったら、その割合を目安に全体を調整すると失敗しにくくなります。
砂糖を追加して再加熱する場合は、焦がさないように混ぜながら加熱しましょう。
シロップや果汁を加えて味を調整する
砂糖だけでは甘味が強くなりすぎる場合は、シロップや相性のよい果汁などと合わせて味を調整する方法もあります。
たとえば、オレンジ系の果汁を加えるとレモンの風味を残しながら、苦味の強さを調整できます。
紅茶用のシロップなど、普段使っている甘味のあるものと少量ずつ合わせてもよいでしょう。
大人向けなら、グランマルニエなどの柑橘系リキュールを風味付けとして少量合わせる方法もあります。
ただし、何かを加えるほどジャム本来の味や濃度は変わります。
最初から全部混ぜるのではなく、少量のジャムで試してから全体を調整するのがおすすめです。
それでも苦い場合は料理やデザートにアレンジする
甘味を足しても苦味が気になる場合は、レモンジャム単体で食べることにこだわらなくても大丈夫です。
ヨーグルトやアイスなどの乳製品と合わせると、レモンジャムの強い苦味や酸味がアクセントになります。
「失敗したから捨てる」のではなく、少し苦味のあるレモンソースとして考えると使い道が広がります。
具体的なアレンジ方法については、後ほど詳しく紹介します。
レモンジャムが苦くなるのはなぜ?
レモンジャムやマーマレードを作ったとき、「レシピ通りに作ったはずなのに苦い」ということがあります。
レモンジャムの苦味には、主に皮や白いワタ、下処理などが関係しています。
原因が分かれば、次に作るときの失敗も防ぎやすくなります。
皮の白いワタに苦味がある
レモンの皮をむくと、黄色い表皮の内側に白い部分があります。
この白い部分は「アルベド」と呼ばれ、苦味を感じやすい部分です。
白いワタを多く残したままジャムにすると、仕上がったときに苦味やえぐみを強く感じることがあります。
皮を使うレモンジャムでは、黄色い表皮を残しながら白い部分をできるだけ減らすことが、苦味を抑えるポイントのひとつです。
皮の苦味抜きが足りない
レモンの皮そのものにも独特の苦味があります。
そのため、切った皮をそのまま砂糖と一緒に煮込むと、苦味が強く残ることがあります。
苦味を抑えたい場合は、ジャムを煮る前に皮を茹でこぼしたり、水にさらしたりして苦味を抜きます。
レモンによって皮の厚さや苦味の強さが違うため、「必ず○回茹でれば苦くならない」と一律には言えません。
茹でこぼしたあとに皮を少し味見し、苦味の残り具合を確認するのが分かりやすい方法です。
種や加熱方法が苦味に影響することもある
レモンジャムを作るときは、種の扱いや加熱の仕方にも注意しましょう。
レモンの種はペクチンを含むため、とろみをつける目的で利用されることがあります。
その場合は、種をジャムの中へ直接混ぜ込むのではなく、お茶パックなどに入れて煮て、最後に取り出す方法があります。
また、必要以上に長く煮続けると味や香りが変わり、皮の苦味も気になりやすくなります。
苦味を減らすためには、「長く煮ればよい」のではなく、皮の下処理をしてから適切に煮詰めることが大切です。
苦くないレモンジャムにするための下ごしらえ
これからレモンジャムを作る場合は、煮始める前の下ごしらえが重要です。
特に皮を使うレモンジャムでは、白いワタを減らし、茹でこぼしと水さらしで苦味を調整します。
白いワタをできるだけ取り除く
レモンの皮を使う場合は、黄色い表皮の内側にある白いワタをできるだけ取り除きます。
ただし、黄色い皮まで削り落とす必要はありません。
レモンらしい香りを活かしながら、厚く残った白い部分を減らすイメージです。
皮を厚くむいてしまった場合は、内側から白い部分をそぐようにすると処理しやすくなります。
苦味が苦手な人ほど、この工程を丁寧に行うとよいでしょう。
皮を2〜3回茹でこぼして苦味を抜く
白いワタを処理したら、皮を細く切って茹でこぼします。
鍋に皮と水を入れて火にかけ、沸騰させてから湯を捨てます。
新しい水に替えて同じ工程を繰り返します。
苦味をしっかり抑えたい場合は、2〜3回程度をひとつの目安として、途中で皮の味を確認しながら調整するとよいでしょう。
レモンの種類や皮の状態、好みによって苦味の感じ方は変わります。
マーマレードのようなほろ苦さを残したい場合は、苦味を抜きすぎないようにするのもポイントです。
まだ苦いときは水にさらす
茹でこぼしても皮の苦味が強い場合は、水にさらしてさらに調整します。
茹でた皮を水に入れてしばらく置き、途中で水を替えます。
苦味が強ければ、さらす時間を長くして様子を見ましょう。
一方で、水にさらしすぎるとレモンらしい風味まで弱くなることがあります。
苦味を完全になくすことだけを目指すのではなく、「ジャムにしたときに食べやすい程度」を目安に調整するのがおすすめです。
味見をして苦味が抜けたか確認する
苦味抜きで大切なのが、回数や時間だけを頼りにしないことです。
同じレモンでも、品種や熟し具合、皮の厚さなどによって苦味は変わります。
茹でこぼした皮が冷めたら少量を味見し、苦味の残り具合を確認します。
まだ強烈に苦いと感じるなら、もう一度茹でこぼすか、水にさらして調整します。
少しほろ苦い程度であれば、砂糖と一緒に煮たときに食べやすくなることもあります。
自分の好みに合わせて調整できるのが手作りジャムのよいところです。
レモンジャムを作るときに苦味を出しにくくするポイント
皮の下処理が終わったら、実際にジャムを煮ていきます。
ここでも砂糖の量や煮詰め方などに注意すると、苦味の強すぎないレモンジャムに仕上げやすくなります。
砂糖を減らしすぎない
甘さ控えめのジャムを作りたいからと、砂糖を極端に減らすとレモンの酸味や苦味を強く感じることがあります。
ひとつの目安として、果肉や使用する材料の重量に対して50〜60%程度の砂糖を使い、好みに合わせて調整します。
レシピによって砂糖の割合は異なるため、必ずこの分量でなければいけないわけではありません。
ただ、苦味の強いレモンで砂糖を大幅に減らす場合は、かなり苦く感じる可能性があることを覚えておきましょう。
煮詰めすぎに注意する
ジャムは冷えると、とろみが強くなります。
鍋の中で「まだ少しゆるいかな」と感じるくらいでも、冷めるとジャムらしい状態になることがあります。
固くなるまで長時間煮続けると、風味が変わったり焦げたりする原因にもなります。
皮の苦味を煮込み時間だけで解決しようとせず、煮る前に十分な下処理をしておきましょう。
種の扱いに注意する
レモンを切ったときに出てきた種は、基本的には果肉から分けておきます。
一方で、レモンの種に含まれるペクチンを利用するレシピもあります。
その場合は、種をお茶パックやガーゼなどにまとめて鍋に入れ、煮終わったら取り出します。
種を利用するかどうかは作り方によって異なるため、参考にするレシピに合わせて扱うとよいでしょう。
苦いレモンジャムのおいしい使い道・アレンジ
いろいろ試しても苦味が残ってしまったレモンジャムは、無理にパンへ塗って食べる必要はありません。
少し苦味があるからこそ、ほかの食材と組み合わせるとおいしく感じることがあります。
ヨーグルトやアイスに合わせる
最も手軽なのが、ヨーグルトやバニラアイスなどと一緒に食べる方法です。
乳製品のまろやかさと甘味が加わることで、レモンジャム単体よりも苦味を感じにくくなります。
まずは少量をトッピングして、好みの量を探してみてください。
パンケーキやスコーンのソースにする
レモンジャムをパンケーキやスコーンに添えるのもおすすめです。
生クリームやバターなどと組み合わせると、レモンの苦味と酸味がアクセントになります。
甘いパンケーキに少し苦味のあるレモンジャムを添えると、大人向けの味として楽しめます。
肉料理のソースに使う
レモンジャムはスイーツだけでなく、料理にも活用できます。
豚肉や鶏肉などのソースに少量加えると、甘味・酸味・苦味のあるアクセントになります。
しょうゆなど普段使っている調味料と合わせて少量から試してみると、余ってしまったレモンジャムも消費しやすくなります。
飲み物に加えてレモンドリンクにする
レモンジャムをお湯や紅茶などに少量加えて、レモンドリンクとして楽しむ方法もあります。
飲み物で薄まるため、そのまま食べると気になっていた苦味がアクセントになることもあります。
甘さが足りなければ、はちみつなどを加えて好みの味に調整してください。
レモンジャムの苦味についてよくある質問
最後に、レモンジャムの苦味について疑問になりやすいポイントをまとめます。
作った後のレモンジャムの苦味は完全に消せる?
完成したレモンジャムから、皮由来の苦味成分だけを後から完全に取り除くのは難しいです。
そのため、砂糖やはちみつを加えて味のバランスを変えたり、ヨーグルトなどと合わせたりして、苦味を感じにくくする方法が現実的です。
苦味がかなり強い場合は、ジャムとしてそのまま食べるより、料理やお菓子、飲み物などに少量ずつ使うと活用しやすくなります。
砂糖を増やせば苦味は消える?
砂糖を加えると甘味が増すため、苦味を感じにくくすることはできます。
ただし、苦味そのものを取り除いているわけではありません。
砂糖を大量に加えると甘すぎるジャムになってしまうため、少量のジャムで試してから全体を調整しましょう。
レモンの皮はどこまで使えばいい?
レモンらしい香りを活かしたい場合は、黄色い表皮を使います。
一方、その内側にある厚い白いワタは苦味につながりやすいため、苦味を抑えたい場合はできるだけ減らしておくとよいでしょう。
皮を使う場合は、白い部分の処理に加えて、茹でこぼしや水さらしで苦味を調整します。
レモンの種は取ったほうがいい?
果肉に混ざっている種は取り分けておくと食べやすくなります。
ただし、ジャム作りでは種に含まれるペクチンを利用する方法もあります。
その場合は種を直接ジャムに混ぜ込むのではなく、お茶パックなどへ入れて一緒に煮て、最後に取り出します。
マーマレードの苦味も同じ方法で対処できる?
レモンやオレンジなど、柑橘類の皮を使うマーマレードでも、皮や白いワタ由来の苦味が出ることがあります。
苦味を抑えたい場合は、白い部分を減らしたり、皮を茹でこぼしたり、水にさらしたりして調整します。
ただし、マーマレードは適度なほろ苦さもおいしさのひとつです。
苦味をすべて取り除くのではなく、自分が食べやすい程度に残すという考え方でもよいでしょう。
まとめ|レモンジャムの苦味は下処理と味の調整がポイント
レモンジャムが苦くなるのは、皮の白いワタや皮そのものの苦味、下処理などが関係しています。
すでに苦くなってしまったレモンジャムは、砂糖やはちみつなどを少量ずつ加え、味のバランスを調整してみましょう。
それでも苦味が強ければ、ヨーグルトやアイスに合わせたり、お菓子や料理、飲み物に使ったりすることで活用できます。
これからレモンジャムを作る場合は、白いワタをできるだけ取り除き、皮を2〜3回程度茹でこぼして、途中で味見をするのがポイントです。
まだ苦ければ水にさらし、好みの苦味になるまで調整します。
レモンによって苦味の強さは違うため、「何回茹でれば絶対に大丈夫」と考えるより、皮を味見しながら調整すると失敗を防ぎやすくなります。
苦くなったレモンジャムもすぐに捨てず、まずは少量で味を調整したり、別の食べ方にアレンジしたりして楽しんでみてください。

