
冬になると窓に貼った“結露吸水テープ”が、気がつくと 黒いポツポツ… とカビてしまうこと、よくありますよね。
朝日で見ると黒ずみが目立ち、テープをはがすと 窓枠の溝まで黒カビが広がっていることも…。
実はこれ、
結露量・湿度管理・テープの貼り方・交換頻度・窓の素材 のどれかが原因で起きていることがほとんどです。
この記事では、黒カビが生える理由から、今日できる掃除方法、再発しないための予防法までまとめて解説します。
結露吸水テープに黒カビが生える主な原因
① 水分がテープに溜まりすぎている
吸水テープには吸える量の限界があり、結露が多い家では水を抱えたまま乾かず、黒カビの温床になります。
② 交換頻度が長すぎる
「シーズン中ずっと同じテープ」はNG。
1〜2週間で交換するのが理想です。
③ 窓枠にホコリ・汚れが残っている
ホコリ × 水分 はカビが最も繁殖しやすい環境。
掃除しないまま貼るのはカビの原因になります。
④ 加湿器の位置が悪い
加湿器の風が窓方向へ流れると、
結露量が急増 → テープが乾かない → カビに直結。
⑤ 窓の断熱性が弱い
単板ガラスやアルミサッシは冷えやすく、
結露が大量に出るため、吸水テープがすぐ飽和します。
吸水テープの素材の違いでカビ発生率が変わる
吸水テープは見た目が似ていますが、
素材によって 吸水力・乾きやすさ・カビの出やすさ が大きく異なります。
● 不織布タイプ(100均に多い)
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吸水力は高い
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乾きにくく カビが出やすい
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交換前提ならコスパ最強
→ 貼りっぱなしには不向き
● ウレタン・スポンジタイプ(ホームセンター)
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厚みがあり吸水量が多い
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乾きやすくカビに強い
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価格はやや高め
→ 貼りっぱなし派におすすめ
● フェルトタイプ
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通気性がよく蒸れにくい
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結露量が多い家では吸いきれない場合も
→ 軽い結露の家向き
〈結論〉
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交換するなら100均の不織布で十分
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長期間貼るならウレタンタイプ一択
貼る前の下準備が9割を決める
黒カビは貼る前の準備で“ほぼ防げます”。
① 窓枠を中性洗剤で掃除
ホコリや皮脂汚れが残ったまま貼ると、
そこがカビのエサになります。
② 溝は綿棒や古歯ブラシで丁寧に
細かい部分ほど汚れが溜まりやすい。
③ 完全に乾燥させる
濡れたまま貼ると、テープ裏で湿気がこもりカビが進行。
④ 貼る位置は“窓の一番下”
結露は下へ流れるため、中途半端に上へ貼ると吸いきれません。
すぐできる黒カビの掃除方法
強い薬剤は不要。
一般的な家事レベルの掃除でOKです。
① 中性洗剤を薄めてスポンジでこする
表面汚れを落とすだけでほとんど取れます。
② ぬるま湯で洗剤を完全に拭き取る
残ると再カビの原因に。
③ 溝や角までしっかり掃除
カビが潜みやすい場所です。
④ 完全に乾燥させる
乾かないまま新しいテープを貼ると再発します。
貼ったあとにやるべきケア習慣
吸水テープは貼って終わりではありません。
ちょっとした習慣がカビ予防に直結します。
● 毎朝1〜3分の換気
湿度を下げるだけで乾燥が進みます。
● テープの浮きチェック(週1回)
端が浮くと湿気が裏に入り込み、裏側から黒カビが広がります。
● カーテンが窓に触れていないかチェック
密着すると湿気がこもりテープが乾きません。
● 結露が多い日は早めに交換
ぐっしり濡れた日は寿命が短く、カビが出やすくなります。
黒カビを早期発見するチェックポイント
これを知っておくと、ひどくなる前に対処できます。
● テープの端に小さな黒点が出ていないか
端からカビるのは“湿気の侵入サイン”。
● 甘いような独特のニオイがする
カビが増える前の段階で出やすい。
● カーテン裏が湿っていないか
カーテンが湿気を吸い、そこから二次カビが広がることもあります。
● 朝の結露量が急に増えた
テープが吸いきれていない可能性があり、早期交換が必要です。
窓枠の素材でカビやすさが変わる
● アルミサッシ(一般的)
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冷えやすい
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結露が多い
→ テープが濡れっぱなしになりカビやすい
対策: 断熱シート+短期交換が基本。
● 樹脂サッシ(新しい住宅)
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冷えにくい
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結露が軽い
→ カビが出にくい
● 木枠窓
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湿気を吸うが黒ずみが残りやすい
→ 湿度管理をしっかり行うことが重要
吸水テープ以外にもできる簡単な結露対策
吸水テープだけでは追いつかない家もあります。
そんなときは併用すると効果が上がります。
● 結露防止フィルム
窓面を冷えにくくして結露自体を減らせる。
● すきま風防止テープ
外気の流入を減らし温度差を小さくできる。
● サーキュレーターの弱風循環
空気が動くと窓際の湿気が滞留しにくい。
● 小型の除湿剤(窓際に置けるタイプ)
気休め以上に効果あり。
どれだけ対策しても結露が多い家の特徴
断熱性能が低い家や、窓の面積が大きい部屋では、どうしても結露が発生しやすくなります。
こうした環境では吸水テープだけで完全に防ぐのは難しく、
断熱シート・空気循環・朝の短時間換気 の3つをセットで行うことで、カビを大幅に減らすことができます。
100均 vs ホームセンター吸水テープの違い
● 吸水力
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100均:必要最低限
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ホムセン:多めの結露でも対応
● カビの出やすさ
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100均:通気性が低いタイプはカビやすい
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ホムセン:厚みがあり乾きやすい
● 費用
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100均:交換前提なら最強
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ホムセン:長期間貼る派向け
結局どれを選ぶべき?
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こまめに交換 → 100均不織布でOK
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貼りっぱなし → ホムセンのウレタンタイプがベスト
そして何より重要なのは、
「交換頻度」と「湿度管理」 の2つです。
まとめ
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黒カビは “水分が残る × 汚れがある” の組み合わせで発生
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掃除は中性洗剤と乾燥でOK
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テープは1〜2週間で交換
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加湿器の位置・断熱シートの併用で結露そのものを減らせる
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素材と窓環境によってカビやすさが変わる
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吸水テープ+簡単対策の併用で、冬の結露トラブルは大幅改善
吸水テープは正しく使えば、窓枠の汚れを防ぐ頼もしいアイテムです。
今日からできる対策で、冬の結露トラブルをぐっと減らしましょう。
