ジャム作りでよくある失敗「固まらない!」
ジャム作りは材料が少なく、おうちで簡単に楽しめる人気の保存食です。
パンにのせたりヨーグルトに混ぜたりと、手作りならではのフレッシュな味わいが魅力ですよね。
でも実際に作ってみると、
「思ったよりサラサラで固まらない…」
「煮詰めたのにジャムにならない」
と失敗することも少なくありません。
特に みかんジャム はペクチンが少ないため固まりにくく、再加熱や材料調整が必要になることもあります。
ここでは、ジャムが固まらない原因とその解決方法をわかりやすく紹介します。
ジャムが固まらない原因4つ
ペクチン不足
ジャム作りに欠かせない成分が「ペクチン」。果物や野菜に含まれる多糖類で、砂糖や酸と一緒に加熱するとゲル化してジャムのとろみを生みます。
ただし、みかんの果肉にはペクチンがほとんど含まれていません。
外皮や薄皮には多少ありますが、果肉だけで作ると固まりにくいのです。
加熱温度が低い
ペクチンは 100℃以上で溶け出して砂糖と結合します。
弱火で煮ていたり温度が上がらなかった場合、ペクチンが働かずとろみが出ません。
煮詰め不足
水分が飛ばずに残っているとサラサラのまま。
「まだゆるいな」と思ったら、煮詰め時間が足りない可能性があります。
酸不足
ジャムのゲル化には酸も必要です。
完熟した甘いみかんは酸が少なく、どんなに煮ても固まりにくくなります。
ジャムが固まらない時の対処法
再加熱して煮詰め直す
「煮詰め不足」「加熱温度不足」が原因なら、もう一度鍋に戻して再加熱しましょう。
しっかり沸騰させながら水分を飛ばせば、とろみがつくことがあります。
弱火ではなく中火〜強めで温度を上げるのがポイントです。
レモン汁や粉末ペクチンを加える
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酸不足対策 → レモン汁を加える
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ペクチン不足対策 → スーパーで手に入る粉末ペクチンを加える
レモン汁は風味も良くなり一石二鳥。粉末ペクチンはりんごなどを原料にしており、手作りジャムの強い味方です。
失敗しないジャム作りのコツ
固まらない失敗を防ぐには、次の点を意識しましょう。
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果物・砂糖・酸のバランスを守る(果物:砂糖=2:1が目安)
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加熱温度をしっかり上げる(弱火すぎないよう注意)
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とろみの見極め:皿に少量垂らし、線を引いて跡が残ればOK
みかんのようにペクチンが少ない果物を使うときは、レモン汁やペクチンをあらかじめ加えると安心です。
まとめ
ジャムが固まらないのは、
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ペクチン不足
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加熱温度不足
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煮詰め不足
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酸不足
といった原因がほとんどです。
再加熱で水分を飛ばしたり、レモン汁や粉末ペクチンを加えればとろみをつけることができます。
ちょっとした工夫で失敗をリカバリーできるので、ぜひ試してみてください。