ビジネスメールを書いていると、途中で別の話題に切り替えたい場面がありますよね。
たとえば、依頼の後に連絡事項を追加したい時や、会議の内容から別案件へ移りたい時など。
しかし「話が変わりますが」「ところで」と書くと、やや唐突でカジュアルに見えてしまうこともあります。
実際、「あれ、この人、急に話題変えたな」と感じた経験は誰しもあるでしょう。
この記事では、そんな時に使える自然で丁寧な“話題転換フレーズ”と言い換え表現15選を、
シーン別・関係性別に紹介します。
話を変えるときの基本マナーと考え方
ビジネスメールで話題を変えるときは、
「唐突に感じさせない」「流れを途切れさせない」ことが大切です。
そのために意識したいポイントは次の3つです。
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前の話題との関連性を示す(例:「先の件に関連して」「補足となりますが」)
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クッション言葉で和らげる(例:「恐縮ですが」「お手数をおかけしますが」)
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“別件”と明示して混乱を防ぐ(例:「別件となりますが」「話題を変えて恐縮ですが」)
この3つを押さえておくと、どんなメールでもスムーズに話題転換できます。
基本の話題転換フレーズ
まずは、どんな場面でも使いやすい汎用的な言い換え表現です。
| シーン | 表現例 | 補足 |
|---|---|---|
| 一般的に話を切り替える時 | 話題を変えて恐縮ですが | 最も無難で丁寧な転換表現 |
| 軽めの話題転換 | ところで/さて | 社内・同僚宛て向き。取引先にはややカジュアル |
| 複数案件をまとめて触れる時 | 別件となりますが/別途ですが | 「別件」は正式な表現でビジネス向き |
| 重要事項に戻る時 | 本題に戻りますが | 会議や議事録にも使用可能 |
| 補足説明を加える時 | 補足させていただきますと | “追記”のような文脈で自然に使える |
シーン別で使えるフレーズ集
取引先や上司へのフォーマルな場面
話題を変えて恐縮ですが、次回の打ち合わせ日程についてご相談させてください。
別件となりますが、先日の資料に関して一点ご確認させていただきます。
ポイント:
“恐縮ですが”を入れることで、話題転換の唐突さを緩和できます。
社内メール・同僚への自然な切り替え
さて、次の件に移らせていただきます。
話題を変えますが、昨日の進捗について共有します。
ポイント:
社内ではフォーマルすぎず、テンポの良い言葉を選ぶと◎。
メール後半で「追記・補足」を入れるとき
補足となりますが、今回の依頼内容に関連して〜
あわせて一点ご連絡させていただきます。
ポイント:
「補足」「あわせて」は、前の話題を壊さず自然につなげられます。
「話が変わりますが」を言い換える上級フレーズ
「話が変わりますが」は便利な一方で、相手によっては「唐突」「距離感が近い」と感じることがあります。
次のような表現に置き換えると、より洗練された印象になります。
| カジュアル度 | 言い換えフレーズ | 使用シーン |
|---|---|---|
| ★☆☆ | 話題を変えて恐縮ですが | 社外・フォーマル対応に最適 |
| ★★☆ | ここで一点補足させてください | 補足・追加説明時に自然 |
| ★★★ | ところで/さて | 社内・軽い連絡で可 |
| ★★☆ | 関連して申し上げますと | 前項を受けた流れで接続可能 |
| ★☆☆ | 別件で恐縮ですが | 複数案件を並行して触れる時に便利 |
関係性別に見る使い分け方
上司・取引先(フォーマル度:高)
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話題を変えて恐縮ですが
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別件となりますが
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本題に戻りますが
→ 敬意と配慮を優先。クッション言葉必須。
同僚・社内(フォーマル度:中)
-
さて
-
あわせて〜
-
補足ですが
→ 簡潔かつテンポを重視。
フレンドリーな関係(フォーマル度:低)
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ちなみに
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ところで
-
もう一つだけ
→ カジュアル寄りの社内・チャットメールなどで使用。
避けたいNG表現
| 表現 | 理由 |
|---|---|
| とりあえず話を変えて | 砕けすぎ、ビジネスには不向き |
| 話が飛びますが | ネガティブな印象を与える可能性あり |
| 話が変わってすみません | 過度な自己卑下で逆に不自然 |
| 余談ですが | 重要な文脈では軽く見られる危険あり |
実際に使えるメール例文
件名:来週の打ち合わせおよび別件のご相談
〇〇株式会社 〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
まず、先日の会議資料について補足させていただきます。
(本文省略)
話題を変えて恐縮ですが、別件のスケジュール調整についてご相談させてください。
何卒よろしくお願いいたします。
ポイント:
「話題を変えて恐縮ですが」を挟むだけで印象が柔らかくなり、
ビジネスの場でも失礼なく話題を切り替えられます。
まとめ
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「話を変える」際は、クッション+前後の関連性が鍵。
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最も万能な表現は「話題を変えて恐縮ですが」「別件となりますが」。
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相手や状況に合わせてフォーマル度を調整すれば、印象が格段に良くなる。
丁寧に話題を切り替えるだけで、メール全体の印象は“誠実で落ち着いた人”に変わります。

