
「々」って何?漢字?それとも記号?
普段よく目にする「々」。
「人々」「国々」「段々」「次々」などで使われますが、これって漢字なのか、記号なのか迷ったことはありませんか?
実は「々」は漢字ではなく記号です。
正式には「踊り字(おどりじ)」や「繰り返し記号」と呼ばれ、直前の漢字を繰り返す役割を持っています。
👉 例:
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人々(ひとびと)
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山々(やまやま)
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度々(たびたび)
「々」の読み方はあるの?
結論からいうと、正式な読み方は存在しません。
なぜなら「々」はあくまで記号であり、それ自体に音読み・訓読みはないからです。
ただし便宜的に「のま」と呼ばれることがあります。
これは、漢字の「久」をくり返したように見えることから、「ノ」と「マ」を続けて「ノマ」と読まれるようになった俗称です。
👉 ポイント
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正式な読み方はない
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辞書などでは「繰り返し記号」と記載される
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一般的には「のま」と呼ばれることが多い
スマホでの「々」の出し方・変換方法
スマートフォンでは、フリック入力や文字変換で「々」を出せます。
iPhone(iOS)の場合
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ひらがなで「おなじ」と入力
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変換候補に「々」が表示される
ほかにも「どう」「くりかえし」から変換できる場合があります。
Androidの場合
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「おなじ」と入力
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変換候補から「々」を選択
※利用している日本語入力アプリ(Google日本語入力、ATOKなど)によって変換結果が異なることがあります。
ワークアラウンド
変換で出てこない場合は、以前に入力した「々」をコピーしてペーストするのも手軽です。
パソコンでの「々」の出し方・変換方法
WindowsやMacでも同様に変換で出せます。
Windows(Microsoft IME)の場合
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「おなじ」と入力して変換 → 「々」が候補に出る
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「どう」「くりかえし」でも候補に出る場合あり
Google日本語入力/ATOKの場合
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基本は「おなじ」で変換可能
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一部環境では「どう」や「くりかえし」でも出る
Unicodeを直接入力する方法
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「々」は Unicode U+3005 に割り当てられています。
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専門的な方法ですが、コード入力で呼び出すことも可能です。
「々」の使い方と注意点
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前の漢字に合わせて読み方が変わる
例:
- 人々 → ひとびと
- 山々 → やまやま
- 国々 → くにぐに -
苗字での使い方
例:加々谷さん(かがや)/寿々木さん(すずき)
👉 「々」自体を読むのではなく、直前の漢字を繰り返すのがルールです。
まとめ
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「々」は漢字ではなく踊り字(繰り返し記号)
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正式な読み方はなく、俗称として「のま」と呼ばれる
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スマホ入力:おなじ/どう/くりかえし → 変換で「々」
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PC入力:おなじ/どう/くりかえし → IMEやGoogle日本語入力で変換
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変換できないときはコピー&ペーストが便利
