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投票用紙はなぜ鉛筆指定?―お気に入りのペンを持ち込みたい人のための基礎知識

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はじめに

投票所で渡されるのは必ずと言っていいほど短い鉛筆。消せる筆記具なのに「これで本当に大丈夫?」と不思議に思ったことはありませんか? 本記事では、鉛筆が選ばれてきた背景や、マイペン持参が許されるかどうかをわかりやすくまとめました。

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1 投票用紙は“紙”じゃなかった!

1-1 サラサラ質感の正体

投票用紙は木材パルプではなく「ユポ®」という合成紙。主原料はポリプロピレンで、水を吸わず破れにくいプラスチックフィルムに近い素材です。

1-2 ユポ®が採用される理由

  • 偽造しづらい:市販プリンタで似せて印刷するのが困難

  • 耐水・耐久性:雨で濡れてもインクがにじまない

  • 長期保管向き:年月が経っても劣化しにくい

この耐久性こそ、後述する「鉛筆」との相性を決定づけています。

2 インク vs. ユポ®──乾かないインクはトラブルの元

ユポ®はインクをほとんど吸わないため、ボールペンやサインペンだと完全乾燥まで時間がかかります。乾き切っていないまま投票箱へ入ると――

  • 票同士がくっつき、文字が擦れて判読不能になる

  • 他人の投票用紙にインクが転写し、無効票が発生する

  • 開票時の判別ミス・再集計のリスクが高まる

“書いてすぐ重ねる”投票プロセスでは致命的な問題です。

3 鉛筆が持つ「消えにくさ」の真相

3-1 黒鉛は超安定物質

鉛筆の芯はグラファイト(黒鉛)。紫外線や酸・アルカリにも強く、100年以上前の筆跡が今なお読める例は多数あります。

3-2 長期保存が前提の選挙書類

公職選挙法では投票用紙を衆院選で3年、参院選で6年保存。法廷で証拠になるケースもあるため、時間とともに消えたり滲んだりしない筆跡が必須です。鉛筆はこの条件をクリアします。

4 マイペンを持ち込みたい人へ

4-1 法律上は“鉛筆限定”ではない

公職選挙法に「鉛筆のみ」とは書かれていません。黒または青で鮮明に書け、用紙を傷めず、秘密投票を妨げない筆記具なら基本的に使用可です。

4-2 避けたほうがいい筆記具

NG例 主な理由
赤インク 他票と区別されやすく秘密保持に不安
蛍光・太字マーカー 太すぎて判読困難、インク裏抜け
フェルトペン インク量過多で乾きにくい
シャープペン 芯が薄く折れやすい、紙面を傷つけやすい

5 紙と鉛筆の次に来るもの

電子投票の実証実験や、ブロックチェーンで改ざん耐性を高める研究が国内外で進行中です。とはいえ、停電やサイバー攻撃など“もしも”への備えが課題。現行の「シンプルで確実」な紙・鉛筆方式は、当面は主役の座を譲らないでしょう。

まとめ

投票所で鉛筆が用意されているのは、「ユポ®用紙にすばやく定着し、長期保存でも劣化しない」という合理的な理由があるからです。お気に入りのペンを使いたい場合はインクの乾きやすさ・判読性を満たすかを確認したうえで挑戦してみてください。小さな鉛筆1本には、公正な選挙を守る大きな役割が詰まっています。

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