雑誌の記事などでよく見かける「世間体」という言葉。
多くの人が「せけんたい」と間違って読んでしまいがちですが、実は「せけんてい」と読むのが正しいです。
なんとなく「ドラゴンボール」の孫悟空の言い方を思い出させますね!
「体」という漢字が含まれる他の単語では「たい」と読むことが多いので、混同しやすいかもしれません。
しかし、この機会に「せけんてい」という読み方をしっかりと覚えましょう。
他にも「体裁(ていさい)」や「体たらく(ていたらく)」など、「てい」と読む言葉は存在します。
この記事では、「世間体」の意味や適切な使い方、具体的な例文を分かりやすく紹介しています。
それでは、詳細を見ていきましょう!
「世間体」とは?意味と使い方、例文を解説
「世間体」とは、社会的な評判や見た目のことを指します。
もう少し具体的に言うと、「他人が自分をどう見ているか」という印象に関連します。
類似の言葉には「体裁」や「見栄」があります。
以下に「世間体」を用いた例文をいくつか紹介します。
例文:
・多くの親は子供の行動に対して世間体を気にします。
・結婚を世間体で決めたが、後悔している。
・どのような職業が世間体が良い、または悪いと見なされるのでしょうか。
・世間体など気にする必要はない。
・彼は世間体を気にしないタイプです。
・「世間体を気にして行動するのは愚かだ」と立川談志が述べています。
・「本来は世間体だけで事を進めるつもりはなかったのですが、この場合においては世間体が大きな問題となりました」(夏目漱石『こころ』より)
「世間体」という言葉は、自己の社会的な位置づけを気にする際に、多くの場合、ネガティブな意味で使用されます。
私自身も自信がなくなると、世間体を気にすることがあります。
英語で「世間体」を表現する方法
「世間体」という日本固有の概念に完全に対応する英語の単語や熟語は存在しないと言われています。
英語でこの概念を表現したい場合、以下のフレーズが役立ちます。
「世間体」を英語で表現すると:
・外見を気にする場合
to be concerned about one’s appearance
例:She is always concerned about her appearance.
・他人の意見を気にする場合
to be mindful of others’ opinions
例:He is always mindful of what others think of him.
このように、「世間体を気にする」という行動は日本文化に特有のものであると言えます。
この概念は「空気を読む」や「同調圧力」といった他の文化的要素とも密接に関連しています。
犬飼裕一教授が日本大学で社会学を教えており、彼の著書『世間体国家・日本 その構造と呪縛』ではこれらのテーマが詳しく探究されています。
この「呪縛」という言葉が、多くの人々の共感を呼んでいます。
まとめ
この記事を最後までご覧いただきありがとうございます。
ここで、記事の要点を簡潔にまとめます。
・「世間体」の正しい読み方は「せけんてい」です。
・「世間体」には「社会における見栄や体裁」という意味があります。
・「世間体」という概念に完全に対応する英語の単語や熟語は存在しないとされています。
なお、「体」という漢字は小学校2年生で習いますが、その「てい」という読み方は中学校で教えられます(漢検漢字辞典参照)。
多くの人が「せけんたい」と誤読するのは、小学校で習った読み方が影響しているためかもしれませんね。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。