自分だけの絵本の物語を考えるのは、時にアイデアが浮かばず難しいものです。
子どもたちが夢中になれる絵本を作るには、物語の面白さと彼らの関心事が重要です。
日常生活からインスピレーションを得られたら最高ですよね。
絵本作りを初めて挑戦する際、物語の中心となるアイデアに頭を悩ますこともあるでしょう。
私自身、家庭科の課題で6ページの絵本を作った経験があり、最初はアイデアに苦労しました。
この記事では、絵本のストーリーアイデアや例、6ページの物語を作る手順をまとめています。
最後まで読んでいただければ、絵本の作り方がきっと理解できるはずです。
中学生のための家庭科絵本制作ガイド:アイデア発見のコツ
中学生の家庭科授業で絵本を作る際にアイデアに悩んでいる皆さんへ。
ストーリーのアイデアをすぐに思いつくのは難しいですよね。
でも、実は絵本のストーリーのヒントは、日常の中に隠れているんです。
どこでこんなアイデアを見つけるか、ここで具体的にご紹介します。
あなたが子どもたちに伝えたいこと
絵本のストーリーのアイデアとして活用できるのは、あなたが子どもたちに伝えたいメッセージです。
絵本を読むことで子どもの感性が育ちます。
絵本のテーマによって、子どもが感じる感情は様々です。
「喜び」や「悲しみ」だけでなく、「友達との喧嘩の仲直りの仕方」など、子どもたちに伝えたい内容をテーマに取り入れるのがおすすめです。
アイデアの例:
・「靴を揃える」など日常生活のマナー
・色や形といった基本的な概念
・簡単な数や量の概念(例:1から10まで、多い少ないなど)
子どもの興味あるもの
子どもが今夢中になっていることをストーリーのアイデアにするのもいいですよ。
子どもの興味が反映された絵本は、子どもたちが喜んで読みます。
子どもが楽しそうに絵本を読む姿を見るのは、親にとっても大きな喜びです。
アイデアの例:
・女の子なら「お花」や「ケーキ」のようなかわいいもの
・男の子なら「働く車」や「ライオン」のようなかっこいいもの
・流行っているアニメや漫画のキャラクターをヒントに
幼児向け絵本制作のための年齢別ストーリー例の紹介
絵本のテーマを選んでも、どんなストーリーにすれば良いか悩むことはよくあります。
テーマが決まったとしても、具体的なストーリーを考えるのはなかなか難しいものです。
そこで、年齢に応じたストーリーのアイデアと絵本の特徴をご紹介しましょう。
生後10ヶ月の赤ちゃん向け
生後10ヶ月の赤ちゃんは、絵本に興味を持ちはじめる頃です。
言葉の学習に絵本を取り入れることもあるでしょう。
この年齢の赤ちゃんにぴったりな絵本の特徴は、以下の3つです。
生後10ヶ月の赤ちゃん向け絵本の特徴:
・日常に関連したテーマ
・単純な音のリズムを楽しむこと
・読み聞かせをしながら遊べる内容
「動物の鳴き声」や「乗り物の音」をテーマにしたストーリーが良いでしょう。
例えば、「猫の鳴き声」や「電車の走行音」などを取り入れることができます。
この年齢では、ストーリーよりも身近なテーマや音の楽しさが重要になります。
これらのポイントを意識して絵本を作ってみてください。
2歳~3歳の幼児向け
2歳から3歳になると、子どもたちは言葉を話せるようになり、周囲に興味を持ち始めます。
この年齢の幼児に適した絵本の特徴は、日常生活を取り入れた内容です。
「ねないこ だれだ」のような、日常生活の一部を取り上げた絵本は良い例です。
そんな絵本を参考にして、ストーリーを考えてみると良いでしょう。
日常生活から取り入れる場面の例:
・帰宅後の手洗いとうがい
・食事前後の「いただきます」「ごちそうさま」
・近所の人との挨拶「こんにちは」
例えば、「家に帰って手を洗わなかった主人公が風邪を引く」といったシンプルな内容を考えることができます。
実際の生活をベースにすると、子どもに伝えたいことをストーリーにしやすくなります。
手作りの絵本は、子どもと一緒に楽しみながら教えたいことを伝えるのに最適です。
4歳以上の幼児向け
4歳になると、子どもは自分の興味を持ったことや友達との遊びに夢中になります。
この成長期におすすめな絵本の特徴は、次の2つです。
4歳以上の幼児向け絵本の特徴:
・子どもの感情を引き出す内容
・子どもの疑問に応えるストーリー
子どもが様々な感情を感じられる内容は、心の成長を促します。
例として、「はたらく車」のような子どもが夢中になるテーマを取り入れてみてはいかがでしょうか。
例えば、はたらく車が高い場所のものを取るために積み上げられていくような、ユニークなストーリーが子どもたちに喜ばれるでしょう。
また、「雲がなぜ白いのか」「犬はなぜ四足で歩くのか」といった子どもの素朴な疑問に答える内容も、好奇心を刺激します。
自作絵本の作成方法:簡単な5ステップで学ぶ
オリジナルの絵本ストーリーを考えたはいいけれど、それを形にするのはなかなか大変ですよね。
初めて自分だけの絵本を作る際、具体的な作り方がわかると役立ちます。
新しいことに挑戦する時、方法を知っているかどうかで難易度が変わります。
絵本作りも同じで、作り方がわからなければ始めるのが大変です。
ですが、作り方を理解すれば、完成に向けてのプロセスがクリアになり、取りかかりやすくなりますよ。
絵本作成の5つのステップ
1.読者を決める
2.書きたいテーマを選ぶ
3.登場するキャラクターを考える
4.ストーリーの構成を練る
5.実際にストーリーを書く
【ステップ1】読者の選定
まずは、この絵本が誰に読まれるかを考えましょう。
あなたの子供や、地域の子供たちなどが対象になることが多いです。
対象読者の年齢を決めることで、テーマ選びもしやすくなります。
【ステップ2】テーマの選定
次に、ストーリーのテーマを決めます。選び方は先ほど述べたとおりです。
自分が伝えたいメッセージや、子供たちが楽しむ内容をテーマにしましょう。
物語の核となるテーマですから、じっくりと考えてみましょう。
【ステップ3】キャラクターの考案
テーマが決まったら、次は登場キャラクターを考えましょう。
子供たちが親しみやすい動物や同世代のキャラクターを選ぶと、物語への関心が高まります。
読者が共感できるキャラクターは、何度も読んでもらえる可能性が高まります。
【ステップ4】ストーリー構成の計画
テーマとキャラクターが決まったら、次はストーリーの構成を練りましょう。
重要なのは、物語の起承転結です。わかりやすい例として、「桃太郎」の物語を用いてみましょう。
「桃太郎」で見る起承転結:
1.【起】…物語のスタート。状況やキャラクターの紹介。
・【桃太郎の起】…桃太郎が桃から生まれ、成長し、鬼ヶ島の鬼のことを知る。
2.【承】…物語の展開。
・【桃太郎の承】…動物たちにきびだんごを与えて仲間を増やす。
3.【転】…重要な出来事が起こる。
・【桃太郎の転】…鬼ヶ島で鬼との戦いを勝利する。
4.【結】…物語の終わり。
・【桃太郎の結】…鬼から宝を取り戻し、故郷に戻る。
起承転結を意識することで、興味深いストーリーが作れます。
【ステップ5】物語の執筆
物語の構成が決まったら、いよいよ文章を書き始めましょう。
子供向けの絵本では、分かりやすい文章が大切です。
では、子供向けの文章とはどういったものでしょうか?
子供向けの文章の特徴をまとめてみました。
子供向けの文章の特徴:
・擬音語を多用(例:「さらさら」「がたんごとん」など)
・「~だよね」といった語りかけるスタイル
・漢字の使用を控える
・一文の長さは短く(最長でも25文字程度)
中学生の家庭科授業向け絵本作成のヒントと6ページ構成のコツ
中学校の家庭科で、6ページの絵本のストーリー作りが課題になりましたね。
学校の絵本作成の課題で悩んでいるあなたにアドバイスします。
6ページの絵本を作る際のコツは、最初の4ページで「起承転結」を展開し、残りの2ページで重要な部分を詳しく描写することです。
順序立てて「起承転結」を作成すると、途中でアイデアが尽きることがあるので注意が必要です。
また、絵本の読者を明確にしていないと、内容が大きく変わることがあります。
絵本のストーリー作りでは、最初にターゲットやキャラクター、物語の骨組みをしっかり決めることが大切です。
どんな結末にしたいのかを先に決めてから、ストーリーを組み立てると良いでしょう。
まとめ
・絵本のストーリーは、伝えたいことや子どもの興味からインスピレーションを得ることができます。
・生後10ヶ月の赤ちゃんに適した絵本は、日常に関連するものやシンプルな音を楽しむ内容が良いです。
・2歳から3歳の幼児向けの絵本では、日常の出来事をストーリーに取り入れると効果的です。
・4歳から5歳の幼児には、様々な感情を刺激する内容や、身の回りの疑問に応えるストーリーが適しています。
・絵本を作る際には、ターゲットを決め、テーマを考え、登場するキャラクターを作り、ストーリーの流れを考え、実際に物語を書く手順に従います。
・物語を書くときは、「起承転結」の構成が重要です。
私も子どもたちには本をたくさん読んでほしいと思っています。
そのためには、小さい頃から絵本への関心を育て、読書の習慣をつけさせることが重要です。
あなたが作る絵本が、子どもたちの読書への興味を引き出すきっかけになれば素晴らしいですね。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。