山手線とは?なぜ「内回り」「外回り」と呼ぶのか
JR山手線は、東京都心をぐるっと一周する環状路線です。東京駅を起点に上野・池袋・新宿・渋谷・品川といった主要駅を通り、約34.5kmを一周します。
通常の路線なら「上り=都心方面」「下り=郊外方面」と表現しますが、山手線は円を描いて走るため「内回り」「外回り」と呼ばれます。
-
内回り=反時計回り(左回り)
-
外回り=時計回り(右回り)
1周の所要時間はおよそ60分。通勤・通学・観光・乗り換えなどで毎日数百万人が利用する、日本でも特に重要な鉄道路線の一つです。
図で見る!山手線の内回り・外回り

図のとおり、青矢印が「外回り=時計回り」、赤矢印が「内回り=反時計回り」です。
-
外回り(青):東京 → 品川 → 渋谷 → 新宿 → 池袋 → 上野 → 東京
-
内回り(赤):東京 → 上野 → 池袋 → 新宿 → 渋谷 → 品川 → 東京
同じ駅に停車しますが、進む方向が逆になるだけで所要時間や便利さが変わることがあります。
主要駅からの内回り・外回りの使い分け例
実際に利用者が迷いやすい「どっちに乗れば早いか?」を主要駅ごとに整理しました。
東京駅から
-
新宿・池袋方面へ行くなら内回り(赤)
-
品川・渋谷方面へ行くなら外回り(青)
渋谷駅から
-
新宿・池袋方面へ行くなら外回り(青)
-
品川・東京方面へ行くなら内回り(赤)
新宿駅から
-
池袋・上野方面へ行くなら外回り(青)
-
渋谷・品川方面へ行くなら内回り(赤)
池袋駅から
-
新宿・渋谷方面へ行くなら内回り(赤)
-
上野・東京方面へ行くなら外回り(青)
このように出発駅によって「どちらが近道か」が変わるため、路線図を見ながら判断することが大切です。
山手線をもっと便利に使うための豆知識
1. 所要時間の目安
-
東京駅から新宿駅までは 内回りで約20分
-
東京駅から渋谷駅までは 外回りで約25分
同じ区間でも方向を変えると10分以上違う場合があります。
2. ラッシュ時の混雑傾向
-
朝の通勤時間:新宿・渋谷方面に向かう電車が混雑しやすい
-
夕方以降:東京駅方面に向かう電車が混雑しやすい
内回り・外回りのどちらに乗るかで混雑度が大きく変わります。
3. 覚え方のコツ
-
「時計回り=外回り」「反時計回り=内回り」
-
イメージしやすいように「東京→渋谷→新宿→池袋→上野→東京」と進むのが外回り、と覚えるのもおすすめです。
山手線の停車駅一覧
外回り(時計回り)
東京 → 有楽町 → 新橋 → 浜松町 → 田町 → 高輪ゲートウェイ → 品川 → 大崎 → 五反田 → 目黒 → 恵比寿 → 渋谷 → 原宿 → 代々木 → 新宿 → 新大久保 → 高田馬場 → 目白 → 池袋 → 大塚 → 巣鴨 → 駒込 → 田端 → 西日暮里 → 日暮里 → 鶯谷 → 上野 → 御徒町 → 秋葉原 → 神田 → 東京
内回り(反時計回り)
東京 → 神田 → 秋葉原 → 御徒町 → 上野 → 鶯谷 → 日暮里 → 西日暮里 → 田端 → 駒込 → 巣鴨 → 大塚 → 池袋 → 目白 → 高田馬場 → 新大久保 → 新宿 → 代々木 → 原宿 → 渋谷 → 恵比寿 → 目黒 → 五反田 → 大崎 → 品川 → 高輪ゲートウェイ → 田町 → 浜松町 → 新橋 → 有楽町 → 東京
まとめ
山手線の内回りと外回りは、
-
外回り=時計回り(右回り)
-
内回り=反時計回り(左回り)
主要駅からの例を覚えておけば、迷わずに最短ルートで移動できます。
また、所要時間や混雑傾向を知っておくと「どちらに乗れば快適か」も判断しやすくなります。
旅行や通勤で山手線を使う際には、この記事の内容を参考にしてくださいね。
【参考・出典】
本記事で紹介した路線情報は執筆時点の内容です。最新の運行状況や公式の路線図については、JR東日本の公式サイトをご確認ください。
→ JR東日本:山手線 路線図・時刻表・運行情報