
春や秋の季節の変わり目は、日中は暖かくても朝晩は冷えるなど、気温の変化が大きい時期です。
ビジネスメールでは、こうした気候の話題を冒頭や結びにさりげなく添えることで、形式的な文章にも温かみが生まれ、相手への配慮が伝わります。
この記事では、ビジネス中心で使える挨拶の書き出し・結びの例文、使う時期の目安、「三寒四温」の正しい使い方、言い換え表現、よくある質問までをまとめました。
寒暖差が激しい季節とは?ビジネスメールでの使いどき(何月?)
一般に寒暖差が大きくなるのは、冬→春に移る2〜3月と、夏→秋に移る9〜10月です。
ビジネスメールでは、以下のタイミングで挨拶文として使うのが自然です。
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書き出し: 近況や主旨の前に季節のひと言を添える(例:「三寒四温の候…」) 
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結び: 体調を気遣う言い回しで締める(例:「どうぞご自愛ください」) 
💡ポイント
「三寒四温」は早春の表現で、2月下旬〜3月中旬が最も自然。
4月以降は「春爛漫」「陽春の候」などの表現へ切り替えましょう。
春(2〜3月)に使える寒暖差の挨拶文(「三寒四温」の時期)
「三寒四温(さんかんしおん)」は、寒い日が3日ほど続いた後に暖かい日が4日ほど続く気候の移ろいを表す言葉です。
日本では冬の季語ですが、ビジネスメールでは**早春(2〜3月)**の挨拶として広く用いられます。
書き出し例(取引先向け・かため)
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三寒四温の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 
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日ごとに寒暖の差が大きくなってまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 
書き出し例(社内・ややくだけた文調)
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昼間は少し暖かいものの、朝晩は冷えますね。体調に気をつけてお過ごしください。 
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気温差が大きい日が続いています。無理のない範囲で進めていきましょう。 
結びの例
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季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛のうえお過ごしください。 
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寒暖差の大きい時期につき、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。 
春の補足文例(実感語の挿入で伝わる)
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花粉の影響も感じられる季節です。どうぞ体調を最優先にお過ごしください。 
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新生活のご準備でお忙しい時期かと存じますが、何卒ご自愛くださいませ。 
秋(9〜10月)に使える寒暖差の挨拶文(朝晩の冷え込みに)
秋口は、残暑が残る一方で朝夕は冷え込むなど、体調を崩しやすい時期です。
「三寒四温」は春向けのため、秋には使いません。
**「朝晩の冷え込み」「秋の気配」「季節の変わり目」**などの語を用いると自然です。
書き出し例(取引先向け・かため)
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朝晩の涼しさに秋の訪れを感じる頃となりました。貴社におかれましてはますますご発展のこととお喜び申し上げます。 
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寒暖の差が激しい日々が続いておりますが、皆様お変わりなくご活躍のことと拝察いたします。 
書き出し例(社内・ややくだけた文調)
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昼間はまだ暑いのに、夜は冷えますね。体調にお気をつけください。 
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朝夕の気温差が大きいので、上着を一枚持っておくと安心です。 
結びの例
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台風や急な雨も多い時期です。どうぞ安全にお過ごしください。 
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季節の変わり目につき、お身体を大切にお過ごしくださいませ。 
ビジネスメールでの書き出しと結びの例文集(用途別)
取引先・社外向け(丁寧)
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気温の変化が大きい毎日が続いておりますが、貴社におかれましては一層のご発展のことと存じます。 
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寒暖差の大きい折、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。 
社内・同僚向け(ややカジュアル)
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寒暖差が大きいですね。体調を崩さないよう、無理せず進めていきましょう。 
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朝晩は冷えますので、どうぞご自愛ください。 
結びのテンプレ
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季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。 
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体調にお気をつけのうえ、健やかにお過ごしくださいませ。 
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引き続きよろしくお願いいたします。 
三寒四温の正しい使い方と注意点
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使う時期: 早春(2月下旬〜3月中旬)が目安。4月以降は別表現に切替。 
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位置: 書き出しか結びのどちらか一方に用いる(両方はくどい)。 
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読み方: 「さんかんしおん」。漢字とひらがなの併記で読みやすく。 
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秋には使わない: 秋は「朝晩の冷え込み」「秋の気配」などに置き換える。 
寒暖差を伝える丁寧な言い回し・表現一覧(言い換え語)
| 表現の主語 | 言い換え例 | 
|---|---|
| 寒暖差が激しい | 気温の変化が大きい/寒暖の差が大きい | 
| 季節の変わり目 | 気候の移り変わり/季節の変化 | 
| ご自愛ください | お身体を大切に/体調を崩されませんように | 
⚠️注意:「お身体ご自愛ください」は意味が重複するため避けましょう。
正しくは「ご自愛くださいませ」が◎。
よくある質問(FAQ)
Q:寒暖差の挨拶は4月や11月にも使えますか?
A:使えます。ただし「三寒四温」は春限定の表現です。
4月や11月は、「季節の変わり目」「朝晩の気温差」などの言い回しに置き換えると自然です。
Q:件名に「寒暖差」「三寒四温」を入れてもいい?
A:件名は目的を簡潔に(例:「ご挨拶」「お礼」「ご連絡」)。
季節の言葉は本文冒頭に添えるのが無難です。
Q:毎回同じ挨拶だと形式的になりませんか?
A:同語反復を避け、語彙のローテーション(寒暖差/気温差/季節の変わり目)と文調の微調整で自然さを保てます。
社内向けはやや柔らかく、社外向けは丁寧寄りに。
Q:「お体」と「お身体」はどう違いますか?
A:「お体」は肉体的な健康、「お身体」は心身全体を配慮するニュアンス。
ビジネスでは「お身体をご自愛くださいませ」がより丁寧です。
(コピペ用)ビジネスメール定番フレーズまとめ
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三寒四温の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 
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日ごとに寒暖の差が大きくなってまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 
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朝晩の涼しさに秋の訪れを感じる季節となりました。どうぞご自愛くださいませ。 
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季節の変わり目につき、体調を崩されませんようお祈り申し上げます。 
まとめ:寒暖差のある時期は体調を気遣う言葉を添えて
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時期の目安: 春(2〜3月)・秋(9〜10月) 
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三寒四温: 早春限定。4月以降は別表現へ。 
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使いどころ: 書き出し or 結びに季節+体調配慮の一言 
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差別化: 季節実感語(花粉・台風・朝晩の冷え)を一文添える 
相手を気遣う丁寧な挨拶は、ビジネス関係を円滑にし、信頼感を高めます。
状況に合わせて本記事の例文をご活用ください。
 
  
  
  
  
