0歳児を担当する保育士さんは初めて0歳児を見るとき、日案をどのような流れで書いたらいいの?と迷いますよね。
私自身、初めて保育園での体験実習を行った時に、今まで幼稚園で保育をしていた3、4、5歳児とは全然違う!と混乱しました(笑)
発達の状況に合わせて0歳児の日案の書き方も工夫しないといけませんよね。
そこで実際に保育の仕事で働いている私が、0歳児の日案の書き方のポイントや文例について紹介します。
ぜひ参考にして頂き、保育士さんは明日の保育に生かしてくださいね!
日案は流れと活動内容を具体的に書こう
この章では、0歳児の日案を書く時のポイントについて紹介します。
1.活動内容は具体的に書こう
季節の歌を歌う、一緒に手遊びをするなど…具体的にどのような活動をしていくのか。
保育士の動きや子供との接し方についても書きましょう。
例えば、
・8時→順次登園。
来た子から順次荷物の準備(タオルを掛ける、手洗いうがいをする)
・9時→導入として季節の歌「パンダウサギコアラ」を一緒に歌う
手遊び「とんとんひげじいさん」を行い子どもが落ち着いて座れるよう促す。
★補助の先生には、排泄を一人一人促して補助してもらう。
・10時→晴れの場合:園近くの〇〇公園までお散歩
雨の場合:室内遊び(ブロック遊びや積み木、おままごとで遊ぶ)
2.日光浴、戸外遊び、お散歩、園庭遊びなど体を元気に動かそう
10時以降から昼食までは、子供も元気があるので可能な限りの身体を使った遊びを入れましょう!
午前中は0歳児は月齢によってお昼寝の長い子どももいますが、できるだけ昼食に向けて、活発に遊ぶことをおすすめしますよ。
特にハイハイもできる7~11か月の赤ちゃんは体力もついてきているので、戸外遊びでマットを敷いて遊んだり、夏場は水遊びをしたりすることがおすすめ。
0歳児なので常に2人位は補助の先生がいると仮定して、補助の先生と協力しながら安全に過ごせるようにしましょうね。
3.0歳児は月齢によって身体の発達の差や、生活のリズムの違いが大きい時期です。
無理に活動は詰め込まず、時間に余裕のある活動を入れましょう。
例えば朝歌を歌って、水遊びをして午後には戸外遊びがある…となると、かなり1日のスケジュールがいっぱいになってしまいますよね。
自分が0歳児の母親だったらそこまで予定は入れないはず。
3~6ヵ月の子どもはまだ首が座っていなかったり、ハイハイすらできなかったりするはずです。
午前寝、昼寝も長い時期の子どもは特にミルク、昼寝の時間を長めにとっておきましょう。
もちろん昼寝のタイミングも個人差があるので、一律にはできません。
ですので、補助の先生と連携をとりながら、協力して保育できる日案を建てましょう。
4.活動内容は開始時間、終了時間を明記する。
活動場所や環境の様子についても具体的に書いておく。
保育の基本ですが、活動をする時は開始時間と終了時間を設定しておきましょう。
私は幼稚園で2歳児のプレ保育の担任をしています。
2歳児は幼稚園の3歳以上の子どものように、すばやく行動はできません。
そのため、
例)9:30に手洗い
9:50 手遊び、季節の歌、朝の挨拶
10:00 ・粘土遊び
保育士の補助:隣の子とぶつからないように、見守る。
丸形や蛇を作って粘土で遊べるよう補助する。
・片付け
十分に遊べたようなら手洗いをしっかりとするようにする。
(補助の先生)
11:00 おやつ、お茶の準備(おむつ確認、手洗い)、
鞄から巾着2つを出し、ナプキンの準備・コップを出しておく
補助の先生はお茶をコップに入れる(3分の1程度だけいれる)
11:30 おやつ(いただきます)
終わった子から片付け(ナプキンは畳んでしまう、お茶は余ったら捨ててしまう)。
など補助の先生にどのように援助してもらうのか、子どもの動きも具体的に書いておくとイメージが湧きやすいですね!
特に0歳児はおもらしや泣いたりなどハプニングは付き物です。
それも想定して時間に余裕を持っておくと、保育士さんも慌てずに対応できますね。
特におもらしや泣いたりなどのハプニングは補助の先生にフォローしてもらい、じっくりと対応するようにしましょう。
具体的な日案の文例
子どもによって生活のリズムが違うのは当たり前ですね。
保育士さんも心にゆとりを持ってじっくりと子どもを観察しましょう。
そうするこで、子どもがいつもと違う様子だったら気付くことができたり、小さな成長を見逃さずに見つけることができます。
この章では、具体的に日案の例を書いていきます。
【ねらい】
つかまり立ちをして身体を動かす・離乳食を食べることに慣れる・粘土の感触を知る
【主な活動】
つかまり立ちのできる押し車や玩具、バーを使って楽しむ・離乳食(10倍粥と野菜や果物のペーストを食べさせる)・粘土で形を作ったり触ってみたりする
【保育士の援助】
つかまり立ちで他の子どもとの衝突や転倒に気を付ける・家庭での離乳食の様子を聞きながらお粥や野菜ペーストのあげる量を変える・粘土の飲み込みに気を付け、遊べていない子がいたら声掛けをする
あくまで一人一人の様子に応じた援助ができるよう、家庭の様子を聞きながら保育ができるようにしましょう。
まとめ
この記事では0歳児の日案の文例と書く時のポイントなどを紹介しました。
0歳児担当の保育士さんは参考になって頂けたと思います。
また、出産したてのママさんに少しでも参考になれば嬉しいです!
下記に今回の記事の要点をまとめましたので改めて確認して下さい。
・子どもの心身の発達や生活リズムに合わせて、無理のない活動をしよう
・食べ物については家庭の話をよく聞いて対応しよう
・補助の先生の動きも具体的に記入しよう
・日案の流れ:朝の活動(体を動かす)→午後の活動(昼寝など)など具体的に書こう
・時間設定に無理なくすごせる習慣づけをしよう
ぜひ参考に日案を立て、0歳児の成長を見守ってあげてくださいね!
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。