よく上司からの「パワハラ」という文字をニュースや新聞などで目にしますよね。
最近では逆の「部下からのパワハラ」が問題視されているのをご存知ですか?
上司の指示に従わなかったり、取引先の方や他の社員の前で「仕事のできない上司」と罵ったり。このような行為や発言はれっきとした「逆パワハラ」に該当します。
今回は「逆パワハラ」について
・パワハラと逆パワハラの違いとは?
・部下からの逆パワハラの定義とはどんな例?
・部下からパワハラを受けてしまうのには原因があるのでは?
・部下からパワハラを受けない為の事前予防法とは?
・部下からパワハラを受けてしまった時の対処法とは?
をまとめてみましたのでご紹介します。
パワハラと逆パワハラの違いとは?
「パワハラ」とは上司や上の立場に立つ人間が部下に常識を超えた圧力をかけたり、暴言・暴力をふるったりする言動・行動のことをいいます。
「逆パワハラ」は上記の反対で部下の立場の人間が上司や上の立場に立つ人間に対して馬鹿にしたり、指示に従わなかったり暴言・暴力をふるったりする言動・行動のことをいいます。
「パワハラ」「逆パワハラ」の違いは立場の違いといえます。
部下からの逆パワハラの定義とはどんな例?
実際に部下からの「逆パワハラ」にはどんなものがあるのか、「逆パワハラ」の実際にある事例をご紹介します。
「逆パワハラ」とは
・上司に対して馬鹿にした発言をしたり、暴言を吐く
・上司の指示に従わない、無視をする
・同僚や他部署の人に上司の悪口を言いふらし立場を悪くする
・SNSを使って上司の悪口を書き込んだりする
・自分よりも年齢の低い上司や年齢が近い上司を馬鹿にした言動をする
・取引先や他の社員の前で上司のことをけなす
などです。
最近ではこのSNSを使った「逆パワハラ」がよく問題になっていますよね。
誰でも閲覧することのできるSNSに悪口を書き込むのは名誉棄損などにも該当します。
部下からパワハラを受けてしまうのには原因があるのでは?
「逆パワハラ」はまだ「パワハラ」に比べて珍しいパターンといえます。
しかし、最近では「逆パワハラ」が問題視されることも増えてきています。
なぜ「逆パワハラ」が起きてしまうのか?原因があるのか?
考えられる原因をいくつかご紹介します。
上司と部下の能力に差がありすぎる
若さもありますが、最近では機械関係、コンピューター関係,主にパソコンなど技術が発展していく中でどうしても若い年代のほうが知識・技術ともに豊富という場面も多々でてくると思います。
そんなときに部下のほうが「自分のほうが上司よりも知識や技術に長けている」と感じてしまうと上司を馬鹿にすることが「逆パワハラ」の原因のひとつになっていると考えられています。
上司と部下のコミュニケーション不足
近年、コロナの影響もありますがコミュニケーション自体がとりにくくなっていますよね。
上司との飲み会の席を嫌がる部下も多いように思います。
コミュニケーションがしっかり取れていなのもあり、部下に注意すること自体が「パワハラ」になりかねないと考える上司のかたも多いのではないでしょうか?
「パワハラ」扱いをされたくないと考えるそんな雰囲気が「逆パワハラ」を増やす原因のひとつであると考えられています。
年齢差で下に見る
年功序列という言葉がだんだん古くなってきているように、最近では実力がある人が上司の立場にたつということも増えてきていると思います。
上司との年齢が近かったり、または上司のほうが年齢が下だったりすると上司を立場的に下に見る部下もいます。
「上司を下に見るような発言・態度をとる」これも立派な「逆パワハラ」に該当します。
また、年齢が近すぎると仲がよすぎて上司と思わずに下にみる部下もいるようです。
部下からパワハラを受けない為の事前の予防法とは?
「パワハラ」や「逆パワハラ」ともにそうですが、やっているほうはその行為が「パワハラ」や「逆パワハラ」と認識していないことが多いようです。
ここでは部下からのパワハラを受けない為に事前に予防する方法をいくつかご紹介します。
・全社員や部署ごとで「パワハラ」、「逆パワハラ」の研修をおこない全体で認識する。
・いつでも「パワハラ」「逆パワハラ」について相談できる機会や部署をもうける。
・会社全体で就業規則に「パワハラ」、「逆パワハラ」などに関する規則などを盛り込むなど「パワハラ」問題に取り組む
部署や会社全体で「パワハラ」、「逆パワハラ」について研修や相談できる機会・部署を設けることによって予防できる効果があるといわれています。
「パワハラ」や「逆パワハラ」がどういったものなのか認識することによって防止にもつながります。
部下からパワハラを受けてしまった時の対処法とは?
部下から「逆パワハラ」を受けてしまった場合どう対処・解決していけばいいのか?
ここでは、受けてしまった時の対処法をご紹介します。
・メモなどを取り具体的な証拠を集める
・会社内の相談窓口に相談する
・しかるべき機関などに相談する
「パワハラ」よりも軽く見られがちな「逆パワハラ」ですが「逆パワハラ」も立派なハラスメントであり、許される行為ではありません。
会社内の相談窓口に相談しても解決が見込めない場合、証拠を集めてしかるべき機関などに相談することをおすすめします。
損害賠償や裁判など法的手続きとなる場合、証拠が重要になってきますので、しっかりと集めておきましょう。
まとめ
今回は部下からのパワハラ「逆パワハラ」の定義や予防法、対処法についてご紹介しました。
・「上司の立場で「逆パワハラ」を受けているなんて恥ずかしい。」
・「自分の能力や統率力を疑われてしまうのでは?」
と、不安になる上司のみなさんも多いと思います。
しかし、「逆パワハラ」は許される行為ではありません。
我慢して「逆パワハラ」を助長しない為にも、しっかりと証拠を集め、しかるべき機関へと相談するなどの対処を行いましょう。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。