飛行機に乗って旅行や出張など遠出をする際に今や必ず持って行く電子機器。
電子機器とはスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デジタルカメラなどです。
滞在先で持って行った電子機器のバッテリー容量が無くなっては困ることから予備のバッテリーも持っていこうと考える人も多いはず!
ですが、飛行機には安全上機内に持ち込めないバッテリーがあります。
知らずに持っていってしまって搭乗前に没収なんてことにならないようバッテリーの機内持ち込みについて説明します。
機内に持ち込む前にバッテリーの種類を知っておこう!
普段の生活の中で色々なシーンで使う電池、そうですバッテリーです。
バッテリーにも色々なタイプがあり主に普段使っているバッテリーは以下の3タイプになります。
・アルカリ電池
・リチウム電池
・リチウムイオンバッテリー
上記3点ですが普段気にしてなく見た目どんなの?って感じかもしれませんが耳にしたことはあると思います。
次の章でもう少し詳しく紹介します。
機内持ち込みバッテリー・アルカリ電池はできる?
アルカリ電池とは?
いわゆる乾電池といわれている物です。
下の画像のような電池で単1、単2、単3形とサイズがあって昔からあるタイプの電池です。
アルカリ電池は機内持ち込みもスーツケースに入れてチェックインカウンターで預けることも基本的にはできます。
リチウム電池・リチウムイオンバッテリーの違いと機内持ち込みは?
リチウム電池、リチウムイオンバッテリーって何が違うのかを紹介します。
・リチウム電池は充電することができず使い捨ての電池で電子辞書や計算機、腕時計などに使われている平べったいタイプの電池です。
・リチウムイオンバッテリーはスマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、ノートパソコンなどに使われている電池で充電することで何度も使える電池です。
下の画像の左側がリチウム電池で右側がデジカメのリチウムイオンバッテリーです。
下の画像はスマートフォンやタブレットに使われているリチウムイオンバッテリーです。
このリチウム電池とリチウムイオンバッテリーが飛行機の機内に持ち込めない、預けることもできない場合があるのです!
どうして機内持ち込みも預けることもできないのかを次の章で説明します。
リチウム電池・リチウムイオンバッテリーの危険性
リチウム電池とリチウムイオンバッテリーが何故飛行機の機内に持ち込めない、預けることもできないのか?
その危険性を紹介します。
リチウム電池とリチウムイオンバッテリーは衝撃を受けると熱を発し発火する恐れがあります。
そういった危険性を伴う電池なので航空安全上規制があるという訳です。
ニュースなどで見聞きしたことがある人もいると思いますが、飛行機の機内でスマートフォンが発火して緊急着陸した。とか、
飛行機ではないですがスマートフォンで通話中に発火したとか、ありますよね?
そんなことから規制がある訳です。
リチウム電池とリチウムイオンバッテリーの機内持ち込みできる?
リチウム電池とリチウムイオンバッテリーそれぞれの機内持ち込みできる?できない?を紹介します。
リチウム電池・機内持ち込みできる?
・電子機器本体にリチウム電池が内蔵されている場合リチウム含有量が2g以下の場合には機内持ち込みできます。
リチウム含有量が2gを超えてしまうと機内持ち込みできません。
・予備電池の場合リチウム含有量が2g以下の場合で電池がショートしないようビニールテープなどで保護している場合には機内持ち込みは可能です。
また、リチウム含有量が2gを超える予備電池はショート保護をしていても機内持ち込みできません!
リチウムイオンバッテリー・機内持ち込みできる?
・電子機器本体にリチウムイオンバッテリーが内蔵されている場合でワット時定格量が160Wh以下であれば機内持ち込み可能です。
ワット時定格量が160Whを超えるものは機内持ち込みはできません。
・予備電池はワット時定格量160Wh以下でショートしないよう個別に保護していれば2個まで機内持ち込み可能です。
ワット時定格量160Whを超えるものは機内持ち込みできません。
補足になりますが多くのリチウムイオンバッテリーの電池容量の記載はmAhで記載されています。
下の画像では840mAhです。
ではこの840mAhは何Whに値するのかを紹介します。
リチウムイオンバッテリーの電圧はどれも3.7Vと決まっています。
この電圧3.7V × 840mAh ÷ 1000 = 3.108Whとなります。
ですので画像のリチウムイオンバッテリーは3.108Whしかありませんので規定の160Whを余裕で下回っています。
電子機器内蔵でも機内に持ち込めますし、ショート保護をすれば予備電池として機内に持ち込むことも可能です。
リチウム電池とリチウムイオンバッテリーは預けることはできる?
ここでは機内持ち込みでなくチェックインカウンターでスーツケースに入れてリチウム電池とリチウムイオンバッテリーは預けることができるか?できないか?を紹介します。
リチウム電池は預けることができる?
・電子機器の本体に内蔵されているリチウム電池の場合、リチウム含有量が2g以下であれば預けることは可能です。
2gを超える場合には預けることはできません。
・リチウム電池の予備電池は一切預けることはできません。
リチウムイオンバッテリーは預けることができる?
・電子機器本体に内蔵されているリチウムイオンバッテリーがワット自定格量が160Wh以下であれば預けることができます。
160Whを超える場合は預けることも機内持ち込みもできません。
・リチウムイオンバッテリーの予備電池は一切預けることはできません。
上記の規制をご覧になって気が付いたと思うのですが、リチウム電池とリチウムイオンバッテリーは機内持ち込みよりも預けることの方が難しいのです。
前述したようにリチウム系電池は衝撃を受けると熱を帯び発火する恐れがある為飛行機の貨物室で発火してしまった場合に発見が遅く対処も難しいことから大惨事を招く恐れがある為預ける方が厳しいのです。
機内であれば万一発火した場合でも貨物室より早く発見、対処が可能なので機内持ち込みの方が規制が緩いといえます。
普通の旅行や出張に行く際に持って行く電子機器のリチウム系電池の容量であればまず制限を超えることは無いでしょう。
規定範囲を守って機内持ち込みにすれば何ら問題は無いことです。
リチウム電池でのよくある失敗
電子機器を持って旅行や出張に行く際によくやりがちな失敗を紹介します。
それは電池を抜いた電子機器本体を機内持ち込みにしリチウム電池をスーツケースに入れて預けてしまうことです。
場合によってはチェックイン後の最後の検査でスーツケースにリチウムバッテリーがあることが発見されるとバッテリーだけ没収処分される場合があります。
滞在先に着いてバッテリーが無いなんてことにもなりかねませんので注意して下さい。
まとめ
機内へのバッテリー持ち込みについて紹介しました。
現代では色々な電子機器を使うことからバッテリー、リチウム系電池を飛行機に乗る際に機内に持ち込めるのか?気になるものです。
規定範囲内であれば基本的には機内に持ち込むことは可能です。
逆に預けることの方が難しいことが今回の記事で分かって頂けたと思います。
自分が知らずに規定を守らずバッテリーを持ち込んだ場合には他人に大迷惑を掛けてしまう可能性が高いものですからルールはしっかり守る必要があります。
今回の機内へのバッテリー持ち込みの記事ですが、基本的な国内線、国際線の規定を紹介したものになります。
航空会社や国によっても規定が違う場合がありますので搭乗前に事前に確認することも忘れないで下さい。
他にも機内持ち込みの関連記事を書いていますので是非参考にして頂けたらと思います。
【機内への持ち込みカミソリはできますか?規定や注意点を紹介します!】
【機内に持ち込みできるスプレーとは?知っていれば没収されない!】
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。